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~カルマside~ ページ43

「…なーんだ リベンジやらないんだおじさんぬ 俺の事殺したいほど恨んでないの?」



俺はイタズラ気全開でおじさんぬを見た



「殺したいのは山々だが俺は私怨で人を殺したことは無いぬ 誰かがお前を殺す依頼をよこす日を待つ だから狙われるくらいの人物になるぬ」



そう言うと俺の頭にぽんと手を置いてきた
…ちっ 1本取られた



「そーいうこった!ガキ共!!本気で殺しに来て欲しかったら偉くなれ!!そんときゃプロの殺し屋の本気を見せてやるよ」



そう3人は言い放つとヘリコプターに乗り込み遠くへ言ってしまった


「なんて言うかあの3人には勝ったのに勝った気がしないね」




「言い回しがずるいんだよ まるで俺らがあやされてたみたいな感じにまとめやがった」



俺はおじさんぬに置かれた頭をひと撫でしたあと別のヘリコプターに乗り込んだ




ホテルに到着後
俺はAを一旦部屋へ運んだ



一向に目を覚まさない彼女
俺はそっと栄養剤を飲ませ布団をかけた



あの時注射を打たれて倒れ込む彼女を見て
俺は初めて彼女を失う恐怖を味わった



心配させやがってとはいつも思っていたもののこんなに死を感じさせられるのは初めてだった



薬を飲みすやすやと眠るA


その横顔があまりにも綺麗で…生きていることに安心してしまって







気づかれぬよう…そっとAの唇にキスを落とした







数分後
彼女の体がピクっと動いた





「A…!!」





俺が声を出すとAは熱を帯びた目で俺を呼んだ




無意識に彼女の頬へと手が動く
その手が気持ちよかったのか少し安らかな顔になっていた







そして次の瞬間
Aは俺の胸の中に飛び込んだ





一瞬何が起きているのか分からなくなる





「…!?A…?」





「先に謝らせて 心配かけてごめん、あの時止めてくれたのに振りほどいて行っちゃってごめん」





彼女の頬に一筋の涙が浮かんだ
その涙をみて俺は強く彼女を抱きしめた





「ほんとあの時は焦ったよ もうAの顔を見れなくなるって考えると怖かった でも無事でよかった」





腕が少しだけ震える
情けないな…俺





「ほんと…ごめんね ありがとう」




Aの涙声が囁かれる
ほんと心配かけさせやがって
何度守ると決意しなければならないのだ…と呆れる反面




彼女への気持ちが大きくなっているのも確かだった

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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月16日 15時

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