君の背中【赤羽業】3 (ページ42)

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~カルマside~ ページ42

渚くんが…あのデブを打ち倒した

それと同時にハシゴを急いでかけAの元へ駆け寄った

1秒でも早く彼女を…そう思いながら横たわる彼女を抱き上げた

苦しそうに眠る顔
今すぐにでも助けたいが…薬は残り少ない
俺はどうすればいいのかずっと頭の中で考えた

すると扉が開く音がし、振り返る

｢テメーらに薬なんざ必要ねぇ…ガキどもこのまま生きて帰れると思ったかい？｣

あの殺し屋3人が立ちはだかった
その中には俺が倒したおじさんぬもいる
唇が真っ赤に腫れ上がっていた

俺はAを守りつつも攻撃できる姿勢に持ち込む

｢お前達の雇い主は既に倒した戦う理由は無いはずだ俺も充分回復したし生徒たちも充分強い｣

｢これ以上互いに被害が出ることはやめにしないか？｣

烏間先生が一旦交渉に入る

｢ん、いーよ｣

諦めの悪い言葉が帰ってくると思っていた俺は一瞬戸惑った

｢ボスの敵討ちは俺らの契約には含まれてねぇそれに言ったろそもそもお前らに薬なんざ必要ねーって｣

闘いを望んでいないのは不幸中の幸として…なぜ薬が必要ないと言えるのか

｢お前らに盛ったのはこっち食中毒菌を改良したものだあと3時間くらいは猛威を振るうがその後急速に活性を失って無毒となる｣

俺はその言葉にほっとした
これでAは、みんなは殺されずに済む

｢使う直前にこの3人で話し合ったぬボスの設定した交渉期限は1時間だったらわざわざ殺すウィルスじゃなくとも取引ができると｣

おじさんぬがそう説明する

｢…でもそれって鷹岡の命令に逆らったってことだよね？金貰ってるのにそんなことしていいの？｣

すると拳銃男がふんとバカにしたような顔になる

｢アホかプロがなんでも金で動くと思ったら大間違いだ｣

｢もちろん依頼人の意にそうよう尽くすがボスはハナから薬を渡すつもりは無いようだったカタギの中学生を大量に殺した実行犯になるか、命令違反がバレてプロとしての評価を落とすか｣

｢どちらが俺らの今後にリスクがないか冷静に秤にかけただけよ｣

プロはそこまで考えるのか
俺は少しだけ感心してしまいそうだった
そして毒使いが栄養剤を俺たちに渡し飲ませるように言った