君の背中【赤羽業】3 (ページ41)

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渚くんは笑いながら距離をどんどん詰める
その後ろ姿はもはや暗殺者のものに近い何かを感じた

あの男まであと数メートルという距離まで来た
するとナイフを落とし

『パァン！！！』

と手のひらを叩いた
…猫だましのような技
それに驚きひっくり返る奴

｢な…にが…起こっ…｣

渚くんはすぐさま腰に着けたスタンガンを引き抜く渚くん
そして脇に1発電流を流し込んだ

その光景に私は目を見開いた
そして笑顔で

｢鷹岡先生、ありがとうございました｣

首に大量の電流をお見舞した
そのままぐだっと倒れる奴

勝った…！！！
そう思った時には…意識が途切れてしまった

目が覚めた時
私は部屋のベッドにいた

｢A…！！｣

私の視界にカルマが入る

｢カルマ…｣

カルマは私の頬に手を置いた
それが冷たくてとても心地いい

その後、私が意識を手放した後に起こったことを説明してくれた
実は、ウィルスはそこまでの力を持っていないものだったこと
その後カルマが私を運び栄養剤を飲ませてくれたこと

私はカルマの瞳をじっと見つめた
そしてそのままカルマに抱きついた

｢…！？ A…？｣

｢先に謝らせて心配かけてごめん、あの時止めてくれたのに振りほどいて行っちゃってごめん｣

私の目から一筋の涙が浮かぶ
するとカルマは私よりも強い力で抱きしめ返した
でもその腕は少しだけ小刻みに震えている

｢ほんとあの時は焦ったよもうAの顔見られなくなるって考えると怖かったでも無事でよかった｣

｢ほんと…ごめんねありがとう｣

私たちの絆はこんな状況になってもっと強く固いものになった

私はもうカルマを心配させない
強く心の中で誓った