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「今撃たなかったのは賢明です千葉くん!!君はまだ位置を知られていない!」
先生はそのまま言葉を続ける
「先生が敵をみながら指揮するのでここぞと言う時まで待つのです!!」
「どこから喋って…」
そう言うと男は殺せんせーをみつけ何発か発砲する
核爆弾でも傷一つつかない完全防御形態の真骨頂が発揮された
「熟練の銃手に中学生が挑むんです このくらいの視覚ハンデはいいでしょう 」
と殺せんせーは言い放った
「では木村くん、5列左へダッシュ!!」
指揮が始まった
私はいつでも動けるように体勢を整える
「寺坂くんと吉田くんはそれぞれ左右に3列!!!」
敵はこの動きに動揺し怯み始める
「死角が出来た!!この隙に茅野さん、Aさん2列前進!!」
私はカエデと同時に2列前の席へダッシュした
「カルマくんと不破さん同時に右8!!磯貝くん左に5!!」
次々と移動をしていく
でも名前を覚えられる可能性もある
そこはどうするのか…
すると殺せんせーは
「出席番号12番!右に1で準備しつつそのまま待機!」
出席番号…!!
これなら名前と一致しない!
これには敵も驚き間抜けな声を漏らした
「4番と6番は椅子の間から標的を撮影!律さんを通して舞台上の様子を千葉くんに伝達!!」
殺せんせーはすぐさま指示を出す
「ポニーテールは左前列へ前進!最近竹林くんイチオシのメイド喫茶に興味本位で行ったらちょっとハマりそうで怖かった人!!撹乱のために大きな音を立てる!!」
すると寺坂くんがなんで知ってんだてめー!!と叫んだ
…寺坂くんだったんだ
「そしてここ最近イチャイチャしすぎてクラスメイトから早くくっつけと言われた1番後ろの席2人は右5!!!」
この中で後ろの席と言えば私とカルマだ
…イチャイチャも余計だし
早くくっつけってねぇ…
きっとカルマも同じことを考えているだろう
「…さていよいよ狙撃です千葉くん」
先生は千葉くんを落ち着かせるような声でそう言った
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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月16日 15時