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さっきの矢田さんかっこよかったな
でもどうしてあんなもの持ってたんだろう




「ねぇ矢田さんなんでこんなもの持ってるの?」




「これ?ビッチ先生に借りたんだー すごいよあの人は ヤクザ、弁護士、馬主…仕事の時に使えるからってあらゆるバッジ揃ってるの」





あぁ…なるほど
矢田さんと仲がいいビッチ先生なら…と想像することが出来た




「そういや矢田さんは一番熱心に聞いているもんねビッチ先生の仕事の話」





その言葉に矢田さんは恥ずかしそうに頷いた




「うん、色仕掛けがしたい訳じゃないんだけど…殺せんせーも言ってたじゃない 第二の刃を持てってさ」




あの砂嵐の映像が蘇る




「接待術も交渉術も社会に出た時最高の刃になりそうじゃない?」




そう答える矢田さんはさっき以上にかっこよくて大人っぽかった


そして隣のカエデが巨乳なのに惚れざるを得ない…と訳の分からないことを言っていた




「みんな、店の奥までたどり着いたけどやっぱりここからが難しそうだよ」





その声に私はそーっと奥の方を見た
裏口近くには警備の男の人が1人いて、その見張りが邪魔で動けない
でも強行突破は避けたいところ…




とりあえず男手が必要になりそうなのでカエデに渚くんを呼ぶようお願いした
そして渚くんは逃げるように私たちと合流する



…が後ろにあの男の子がついてきていることに気がついた





「おう 待てって、彼女ら 大サービスだ 俺の十八番のダンスを見せてやるよ」




とよくわからないダンスをしだした
…邪魔すぎる
私たちは無視しようとすると男の子の踊っていた手が何かにあたりピタッと止まった





そこにはイカつい顔をした男が青筋を立っていた




「こらガキいい度胸だ ちっと来い」




それに腰が抜け男の子はオドオドし始める
すると矢田さんがなにかに気が付き、岡野さんに合図を送った





そして次の瞬間
岡野さんがヒュン!と音を立てて男の顎を蹴りあげた




私はそれに圧巻していると矢田さんが上手にさっき立っていた見張りの人を呼び運んであげるよう指示をした




今なら見張りもなくなり動ける…!
私たちは急いでこの場から逃げた

29→←女の子の時間



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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月16日 15時

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