君の背中【赤羽業】3 (ページ19)

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私は数時間前のことを思い出す
…！！
そしてもう一度男の顔を見る
不破さんの言う通りドリンクを配っていた人と同一人物だということが確定した

｢断定するには証拠が弱いぜドリンクじゃなくても…ウィルスを盛る機会は沢山あるはずだ｣

確かに…私は不覚にも男の言葉に納得しそうになる
しかし不破さんは怯むことなく推理を続ける

｢皆が感染したのは飲食物に入ったウィルスから…そう竹林くんが言ってたクラス全員画同じものを口にしたのは…あのドリンクと船上のディナーだけ｣

｢けど、ディナーを食べずに映像編集をしていた三村君と岡島君も感染したことから感染源は昼間のドリンクに絞られる｣

なるほど…！！
それなら辻褄が合う

不破さんは推理漫画の主人公のようにビシッと男に指を指す

｢従って犯人はあなたよ！おじさん！！｣

男はそれに動揺する
図星なのだろう
私は不破さんの推理に圧倒されてしまった

｢すごいよ！不破さん！！探偵みたい！｣

そう不破さんに伝えるふふんっと得意げに笑った

｢普段から少年漫画を読んでいるとね普通じゃない状況が来ても素早く対応できるの｣

少年漫画が大好きな不破さんだからこそこの状況を打開することが出来た
個人の趣味がこんなとこで使われるなんて

すると男は不気味に笑いながら私たちをみていた
それに警戒心を持ちながら私達も見つめると

ガクッと前の方にいた烏間先生が崩れた