君の背中【赤羽業】3 (ページ10)

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夕飯の時間
私たちはクルーズ船の上で高価なディナーを頂くことになっていた

殺せんせーは乗り物酔いをよくする
これは修学旅行で見つけた弱点だ

｢なるほど…まずたっぷりと船に酔わせて戦力を削ごうという事ですね｣

その言葉に磯貝くんは頷いた
さすがは殺せんせー、よくわかっている
でもそれ以上に…先生が真っ黒焦げになっているのが気になって仕方がない

｢実に正しい選択ですですがそう上手くいくでしょうか？暗殺を前に気合いの乗った先生にとって｣

｢｢黒いわ！！！！！！｣｣

やっぱり総ツッコミが降ってきた
そりゃそうだ
こんな真っ黒な先生見た事ないんだから

｢でもこうやって…脱皮をしてしまえばほら元通り！｣

あっ…やったなと私は確信した
先生は月に一回の脱皮は奥の手でもある

先生はつい暗殺前に自分で戦力を減らすような真似をしてしまった
抜けてるところも相変わらずだなぁ…

この日のためにみんな特訓を重ねてきた
今日こそ殺せんせーに刃を振るってみせる

私は強く決心した