"女王蜂"【HSJ】

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大貴side


大｢失礼しました。｣



はぁ。



お見合いなんてしたくない。


俺は社長の押しに負けたんだ。



なんで俺が社長令嬢なんかと。



……その社長令嬢がAだったりして。



なわけないか笑



考えすぎだ。


今週の金曜日まで、きっちり仕事すればいいや。





…………



やはり家に帰っても、考えるのはお見合いのことばかりで。



どうすればいいんだろう俺は。


そんな気を察したかのようないいタイミングで、知念から電話が。



大｢もしもし。｣

知『あぁ、ごめんね？夜遅くに。』

大｢んーん。何かあったの？｣

知『うん。Aさんがね、山田さんと結婚させられそうになってる。』

大｢へぇ。｣




この時俺はボーッとしていて、よく覚えていないし、聞こえなかった。


知『え、大ちゃんいいの？Aさん結婚しちゃうんだよ？』

大｢だってAがいなくなって3年も経つんだぞ？今更、あいつは俺のことだって忘れてるよ。｣




俺だけが、まだAを想い続けてるんだ。

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