TOPPO ページ8
T「違くないやん、そのまんまや」
JA「俺は...そういう意味で言ったんと...ちゃう...」
T「僕はそういう意味やと思った！！！」
JA「トッポ、あんな...」
T「ジャッキーのこと信頼してた、大好きやった！でも、あの一言で、僕の今までの気持ち、全部間違いやったんやって思った！！」
JA「違う、トッポ、俺も...！」
T「僕いらんもんな、足手まといやんな、ゲームして、ちょっと変な薬作るくらいしか能力ないもんな！？ジャッキーの中で僕、その程度の存在でしかないもんなっ...！！」
JA「お前なら...お前なら分かってくれるって思ったんや！」
え...？
僕の鬱憤を晴らすような、言葉の数々を遮って、発したジャッキーの言葉は、あまりにも予想外で
JA「お前なら俺の気持ちを分かってくれる、この言葉が嘘や、って、こんなんハッタリや、って、分かってくれるって思ったんや！だからお前に言った！お前なら分かってくれる、お前なら許してくれる、後で笑って『ジャッキーあんなん言わんといてぇや』って言ってくれるって思ったから！！だから、だから...」
T「...ジャッキー」
JA「これがアーセナルとエースだけなら話は別や、あいつらは真に受けて怒って、下手したら最悪な状況になりかねん、でもお前がいたから！」
そんなん
分かるか
あんな状況で
あんなマジな声で
そんなん言われて
誰が冗談に受け取るんや
JA「でもお前は！本気で死のうとしたやろ！？下手したらあのナイフ、自分で自分の首に突き刺そうとしたやろ！？」
T「...」
JA「あの時俺、どうしたらいいか分からんくなって...それで気づいた、俺がどれほどのことしたか」
T「...」
JA「すまなかった、トッポ...ごめん」
T「うん」
JA「トッポおらへんかったら、今の俺はおらん...仲間とか家族とか、そんな簡単な言葉で言い表せないほど大切な存在や」
T「...っ」
あの時、ずっと見えていたジャッキーの背中
その背中を見ながら、今までの思い出とか、嬉しかったこととか、2人きりで話した色んなことを思い出して
ジャッキーに裏切られるんなら、いいかなって
ジャッキーになら、裏切られてもいいやって
そんなことを思ってしまった自分が恥ずかしかった
ジャッキーは背中で、ここまでの思いを僕にぶつけてくれていたのに
僕はそれを全部見て見ぬふりして無視して勝手に傷ついて
生きることを、諦めようとしたから
裏切ったのは、僕の方やったんや...
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作者名：ゆめ
| 作成日時：2017年4月14日 1時
