TOPPO ページ7
T「ジャッキー」
JA「俺な、知っとった、先生のことも、あの家のことも」
T「え...」
JA「知ってて、あの家に行って、戦って、あの部屋入った時に、火薬の臭いがして...その時に、ここにマックはおらへん、ここは囮やったんやって気づいた」
T「じゃあ、入った瞬間に、ジャッキーは死ぬ覚悟してたん...？」
JA「...死ぬ覚悟って、そんなたいそうなもんちゃうで？きっと、ジョニーとガムはマックの本当の居場所に気づいたから家には来なかったんやろし、目の前の先生やって、何かを隠してる、いや、何か雰囲気が違うって、考えてたのはそれくらいや」
あんな極限の状況の中で、そこまで考えられるジャッキーはすごいと思うけど
JA「そんな時に、お前が捕まった」
T「...せやね」
JA「すまん」
T「...」
ジャッキーが頭を下げる理由は言わなれなくても分かってる
でも
T「何でなん...？」
JA「...」
T「何であんなこと、言ったん？」
目的が聞きたかった
何で僕のことを捨てるようなことを...言ったのか
JA「俺があの時考えていたことは一つ...どうやって時間稼ぎをするか」
T「時間稼ぎ？」
JA「そしたら、ガムかジョニーが助けに来てくれると思った...それに、先生をどうにかして味方につけたかったんよ、先生がスイッチを持っているのは分かっとったからな」
T「そんな、賭けみたいな...」
JA「せやろ？アホみたいなこと考えとったやろ？」
自嘲ぎみに、ジャッキーが笑う
JA「そんな中、お前が捕まって...その時に思ったんや、『これを使わない手はない』って」
T「この絶好の機会に、今まで溜まってた鬱憤晴らそうって？」
JA「ちゃう」
T「僕は足手まといでいらんって？本人の前で言って？」
JA「ちゃうって言ってるやろ、話聞けや」
T「最低やな」
JA「ちがう...！！！」
違う、こんなことが言いたいんじゃない...
酒に酔っている僕は、いつもよりも感情的にジャッキーに言い返す
大声で叫び、立ち上がるジャッキーの目には、涙が浮かんでいた
ジャッキーの声に、騒いでいたみんなも静かになってこちらを見ている
もう、止まらへん
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作者名：ゆめ
| 作成日時：2017年4月14日 1時
