. ページ36
赤「...仕事?」
「今日から...お世話になるので」
赤「...っあああ!そーいやそーやった.....で?」
「いやあの。今日のお店...」
赤「亮やろ。俺ちゃう」
「あのでも...あと30分で開店...で。私なんにも流れとか聞いてなくて」
赤「知らんんなもん」
「.......はぁ」
赤「待ってたら来るやろ」
「.........」
そんなこと、言われましても...
そりゃ来るだろうけどさぁ...仮にも店を開けるんでしょ?
準備とかあるわけで...
なんて頭の中でモヤモヤ考えていたら、渋谷さんが「ちっ」と舌打ちしてバタンと扉を閉めてしまった。
「うー...待つって言ってもなぁ...めちゃくちゃ不安なんですけど.......」
ほんとに今日店開けるのか...?
てかそもそも、なんの説明もないの絶対おかしいと思うんだけど
錦戸さんもだけど、横山さんも...なんにも面談の時言ってなかったよ!?
ほんと選んだ職場ミスった...
と、事務所兼住居の扉の前をウロウロしていると、やがてバタンとまた扉が開いて、部屋着のスウェットにパーカー羽織ってつっかけ引っ掛けた渋谷さんが出てきた
「.....え」
赤「え、ちゃうやろ。行くで」
「...え。え、え?」
赤「だあーっ!めんどいのぉ!!店の準備するんやろが!」
それは...教えてくれるって意味ですか渋谷さん...??
「なんで俺が」とか「朝っぱらから起こされた気持ち考えろや」とか何やらブツブツ言いながらも、ドスドスと階段を降りていく渋谷さん。
慌てて渋谷さんの後を追いかければ、既に倉庫の中をゴソゴソやっていた。
「あ、のっ!荷物...は」
赤「そのへん投げとけ」
「あ、はいっ.....!」
赤「俺も店主ちゃうから細かいことは知らん。このへんに置いてあるんが亮の店のやつや」
「はいっ」
赤「鍵は事務所にある。今日は俺が持ってきてやったからこれで開けろ」
「...あ...の、結局、朝は何時に来たら」
赤「あぁん?」
「...ごめんなさいなんでもないです」
ビクビク緊張しつつも、渋谷さんに教えてもらって、店の中に物を運び入れた。
287人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
倉安LOVE - これからのすばるくんと主人公ちゃんのやりとりに注目していきたいね。 (2018年11月3日 0時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 倉安LOVEさん» 嫌いなのか……好きなのか……笑 (2018年11月2日 21時) (レス) id: ee8561c84e (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - すばるくんは未だに主人公ちゃんのことを嫌っているのかなぁ?これからどうなっていくんだろう? (2018年11月2日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - はい、楽しみに待っています。 (2018年10月30日 10時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 倉安LOVEさん» ありがとうございます!!!いやー主人公ちゃんどうするんでしょうね...笑 楽しみにしていてください! (2018年10月29日 19時) (レス) id: ee8561c84e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆめ | 作成日時:2018年10月14日 8時