3 ページ14
緑side
これがただのフツーのコップだったら俺かて何も思わへん
やけど、このコップは、俺にとってめちゃくちゃ大切なもの
こっちに引っ越してくる時に、オカンが離れて暮らす俺が寂しくないように、って買ってくれた
その時は恥ずかしくて言えへんかったけど、めちゃくちゃ嬉しくて、お気に入りで毎日使ってた
思い入れがあるからこそ、粉々に割れたコップ見た時にショックで
ただの事故で悪気はないって分かってるんに、「大丈夫」って、そんな言葉さえも出てこぉへんかった
橙「たっちょん...」
いや、ホンマに、しゃあないことやねん
怒ってるわけ、ちゃうねん
ただ、今は何も言葉が出てこなくて...
黄「...そんな大事なもんならさ、ここに置いておいたたつも悪いんちゃう」
橙「ちょ、亮ちゃん！？」
赤「亮」
へぇ
割った張本人が、そんなこと言うんや
今までになかった怒りの感情が、ふつふつと湧いてくる
黄「いや、俺も悪かったで！？それはごめんやけどさ、でもさぁ、大事なものならしまっといたらええやんか、毎日使ってたらいつか割れるやろ」
緑「...」
黄「飲み終わってたわけやし、ここに置いとかんと流し持ってったら事故も起こらんかったわけやんか？やからさぁ、結局のところ、たつも...」
バチッ
一瞬自分でも、何が起こったか分からんかった
気づいたら目の前の亮ちゃんが頬をおさえてうずくまってて
俺の右手が振り下ろされた状態で止まってた
緑「...っ！」
あぁ俺、殴ったんか
怒りにまかせて、亮ちゃんのこと...
自分で自分のしたことが許せなくて、それでも怒りと悲しみはおさまらず、自分の中で黒いモヤモヤが渦巻いていて
マルとすばるくんが止めるのも聞かず、俺は2階へ駆け上がって自室へこもった
涙が、止まらなかった
こんなちっぽけなことでムキになってキレてる自分がみじめで仕方なかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 891人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(名前)(プロフ) - 突然失礼します！どのお話も本当に大好きで何回も読みたくなってしまいます(^^)突然のリクエストなんですがヨコさんが栄十荘に来て初めて喘息の発作が起きてしまったお話書いていただけたらなあって思います (2018年5月26日 22時) (
レス) id: 935207d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
緋桐(プロフ) - ゆめさん» いや、もうそれぐらいゆめさんのお話好きなんです笑村上さんらしくてそれはそれでいいかも…( ^ω^ ) (2018年5月4日 21時) (レス) id: de7b63b8df (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 緋桐さん» 中に入りたいは笑います笑 ヒナちゃんが作った方のパンは力入りすぎて側面に手の指の跡ついてそう...笑 (2018年5月3日 19時) (レス) id: ee8561c84e (このIDを非表示/違反報告)
緋桐(プロフ) - 思わずTwitter見て吹っ飛んできました、私もあの中に入りたい( ^ω^ ) (2018年5月3日 18時) (レス) id: de7b63b8df (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - YOUMIさん» ありがとうございます！私も、関ジャニ∞はこれからも私たちの見えないところかもしれないけどずっと繋がっていると信じています！お話、楽しみにしていただけたら幸いです (2018年5月3日 12時) (レス) id: ee8561c84e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆめ
| 作成日時：2018年2月19日 0時
