栄十荘へようこそ〜∞〜5

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橙side



紫「はい、焼けたでー」



ヒナちゃんが持ってきてくれたのは、ご飯、焼き鮭に、納豆、お味噌汁...うん！やっぱり日本人は和食が一番やね！





橙「和食やぁ！」


紫「なんやねん、その感想笑」


橙「これぞじゃぱにぃずふーどですやん！」


紫「わざわざ英語にせんでも」


橙「いっただっきまぁす！」


紫「はい、どうぞー」





ヒナちゃんも、作業が終わったのか、お茶を持ってきて、僕の前で飲んでいた






紫「で、マル」


橙「なんですのん」


紫「どこ行きたい？」


橙「...んぇ？」






急にヒナちゃんに話をふられてマヌケな返事しかでぇへん僕





え、僕、ズル休みしてるんやけど...？








橙「あ、の、ヒナちゃん...僕、今日学校行かへん...よな？」


紫「当たり前やん、もう学校に休む言うたし」


橙「やったら、家で大人しくしてた方が...」


紫「何言うてるん！こういう時くらいしか受験生は遊べへんのやから！ほら！行きたいとこどこやねん！」


橙「そ、そない急に言われましても...」






こういう時に限って、行きたい場所は出てこぉへん



亮ちゃんとかやったら遊び慣れてるやろから、こういう時にポンポン行きたいところ出てくるんやろか...



僕は、色々頭の中で、カフェやショッピングセンターを思い浮かべるけど、どれもこれも、行こうと思えばいつでもいけるようなところやし...わざわざ今日、ヒナちゃんと行くようなとこじゃ...





...あ、せや







橙「１個だけ、行きたいとこある」



紫「なんや！言うてみぃ！連れてったるわ！」


橙「うん、あのね...」

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