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紫side
今のマルに、なんて声をかけたらええんか、俺は分からなかった
部屋も荒れとるし、至る所に丸めて捨てられたノート、それに、折れたシャーペンの芯があった
とにかく、マルをこれ以上追い詰めたくなくて、シャーペンを取り上げたら、今度は、ごめんなさいと謝ってくる始末
俺はシャーペンをじっと見つめた
マルは、ずっとこいつ握りしめて1人で戦ってたんやな...
成績が伸びない不安とか、両親や弟妹を支えていかなあかんプレッシャーとか
たくさん背負って、たくさん勉強して
薄汚れて、所々塗装が剥がれ落ちてるシャーペンが、どれだけマルが今までがんばってきたか、しっかり教えてくれていた
紫「...さっきは、不良品なんて言うて悪かったな」
橙「...え」
紫「このシャーペンは、マルががんばった勲章や」
橙「がん...ばった？」
紫「せや、マルが勉強を一生懸命...」
橙「がんばっとらんっ！」
急に大きい声を出すマル
さっきの虚ろな表情とはうってかわって、急に力強く喋り出した
橙「がんばってたら成績上がるやん、がんばってたらもっと問題解けるようになるやん、なってないってことはがんばってへんってことやん、もっとやらなあかん、がんばらなあかんのに、僕の努力が足りひんくて、だから何もできなくて、みんなから嫌われて、大学にも行けへんくて、僕、僕...！」
マルの口から溢れ出す言葉を
受け止めてあげる方法を俺は知らなかった
こんなに苦しんでたことを、今まで知らなくて
何もしてやれない自分を、ただ見てるだけの自分を
心底恨んだ
でも、何もできない自分を恨んでも、マルを救ってやれへんから
俺は、そこにいるマルを
抱きしめた
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ゆめ(プロフ) - りんごさん» (∩´∀｀)∩ﾜｰｲありがとうございます！すばるくん、男らしくて真っ直ぐでカッコイイっす...！またリクエストお待ちしております(`・ω・´)ゞビシッ!! (2017年9月28日 14時) (
レス) id: 3097ca73fe (このIDを非表示/違反報告)
りんご - リクエスト書いてくださってありがとうございました！亮ちゃんのシリアスなお話、とても良かったです。すばるくんもかっこ良かったです^ ^これからも楽しみにしてます！ (2017年9月28日 14時) (レス) id: 13820ee2cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - ルナ(ﾉﾉ_☆)さん» 基本的に、授業しっかり聞いてるのマルちゃんしかいない説...← (2017年9月23日 21時) (レス) id: 3097ca73fe (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(ﾉﾉ_☆)(プロフ) - ありがとうございます<(_ _*)>私の予想では、大倉あたりは、寝てそうですねw (2017年9月23日 18時) (レス) id: 0cbaf03170 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - ルナ(ﾉﾉ_☆)さん» ルナさん、いつも見ていただきありがとうございます！リクエスト承りました！彼らは、学校でどうやって過ごしてるんでしょうね...ちゃんとやっていけてるんでしょうか笑 (2017年9月23日 18時) (レス) id: 3097ca73fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ
| 作成日時：2017年8月28日 23時
