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あいつに連れてこられた部屋は、何も無い、ホンマに殺風景な部屋
窓もない、机も、椅子も
「今日からここが、お前らの家や」
それだけ言い残して、ドアを閉めて鍵をかけて出ていった
今まで、雨の日も風の日も、ずっと外で生活してたから、それに比べたらマシ、なのかな
「...あれ」
部屋を見回すと、僕らくらいの男の子が2人座っているのが見えた
「こんにちは、僕はリュウ、この子は、スバル、よろしくね」
ニコッと笑って自己紹介してくれるリュウとは対照的に、リュウの後ろに回り込んで、こちらを睨みつけるように見ているスバル
「...ショウ」
「僕は、タツ、言うねん、よろしく！」
不安なはずやのに、そんな素振り一切見せずにいつものように笑顔を見せるタツに、それに応えるように笑うリュウ
なんだかタツを取られたような気になって、目を逸らして改めて部屋を見回す
ホンマに何もない
怖い
...ん？
怖い、のか
タツと一緒におるのに？
自分の気持ちが分からなくなって、モヤモヤして、壁にもたれ掛かった
「ショウ、おいでよー」
タツが呼んでる
「...」
僕は、ギュッと縮こまって、3人を見つめた
何だか、変な気持ち
僕は、タツと一緒におりたいのに
この2人は何なん？
僕とタツの間に、ズカズカ入ってきて
何やねん
...何やねん
「スバル？」
リュウの声がして、ふと横を見ると、さっきまでリュウにひっついて離れなかったスバルが、僕の横にストンと座った
「...何」
「...」
僕は、つい、強めにスバルに話しかけた
でも、スバルは答えん
何も言わず、何もせず、たたじっと、僕の隣に座っとる
ちょっと意地悪したくなって、僕はスバルにグッと近づいた
ビクンと身体を震わせて、僕から一定の距離を取ろうとするスバル
それでも、僕の側からは離れない
「ふふっ...」
楽しくなって、もう少し近づく
スバルはまた、ビクンとして逃げる
「ショウ、何してるん」
「スバルも、嫌なら逃げればええのになぁ」
タツとリュウが、僕らを見ておかしそうに笑ってた
とうとう嫌がられたのか、スバルは、顔をしかめて、リュウの元へ走って、ギュッとしがみついた
「もースバルー」
「かわええ...」
「ふふ...やろ？」
なんて、得意げに僕に笑いかけるリュウ
リュウに言ったんとちゃうけどな...
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ゆめ(プロフ) - 咲琥*Laさん» こちらこそ、お立ち寄りいただきありがとうございました！何か心に残るものがありましたら幸いです(*´ω｀*) (2018年4月2日 20時) (
レス) id: ee8561c84e (このIDを非表示/違反報告)
咲琥*La(プロフ) - circus showと短編集読ませていただきました。いろんな情景が浮かんできて、どちらの作品も最後には泣いてしまいました。とても、感動しました！ありがとうございました！ (2018年4月2日 18時) (レス) id: 61af4ce70a (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - いちさん» ふあああ…！ありがとうございます！4人を兄弟にしたら面白いなぁ、と思って、詰め込んじゃいました笑読んでいただきありがとうございました！めっちゃ嬉しいです！！ (2017年6月26日 15時) (レス) id: 3097ca73fe (このIDを非表示/違反報告)
いち(プロフ) - 完結おめでとうございます♪ 最後まで ゾクゾクしました…！ 黒さんが 本当は身内なのかな…？ と思って読んでいましたが、まさか4人が兄弟とは！！ このお話 すごく大好きです (*^o^*) (2017年6月26日 10時) (レス) id: e4f0d46998 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 黒糖さん» 悶えますよねっ！橙さんめっちゃ書くのだいすきです！笑ふぁぁぁ...！大ファンとか言われたらもう黒さんみたいにデレデレに照れちゃいますわ笑ありがとうございます！さんふらわー、楽しみにして待ってますね！お互いがんばりましょー！(*´ω｀*) (2017年5月28日 11時) (レス) id: 3097ca73fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ
| 作成日時：2017年5月21日 10時
