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Aは、降谷から聞いた場所へ足を運んでいた。
A「諸伏さん!!」
勢いよく、ドアを開けるとそこには、怪我をしている降谷と風見そして、ベッドに横になり死んだかのように眠っている諸伏を目にした。
降谷「早かったな。A」
A「そりゃ、あんな電話を受ければ飛んできます。」
そう言ってAは、降谷の横に腰掛けた。
阿笠博士の家で、電話をかけてきたのは降谷だったのだ。諸伏が、サミットの爆発に巻き込まれて重体だ。と……。
A「降谷さんと風見さんも現場にいられたんですね…。これは、事故ですか?私は、そう思わないんですけど?」
そう言って鋭い目で降谷を見つめるA
降谷「僕もそう思う。しかし、このままでは事故になるだろう。」
そう言って降谷は目を伏せた。
A「容疑者を、でっち上げます。風見さん動いてくれますよね?」
そう言って風見を見上げるAは、降谷よりも恐ろしい目をしていた。
風見は一瞬ゾッとしたが
風見「何もすればいいのでしょうか?」
その返事に、ふっとAは、笑った。
そしてこう言った。
A「私、毛利小五郎の指紋シールを転写してくる。そこで、風見。毛利小五郎を犯人として捕まえなさい。大丈夫。自分でカタをつける。」
風見は、この人は敵にしてはいけない。そう思いながら分かりました。と言って部屋をあとにした。
部屋には、降谷とAと寝たままの諸伏の3人になった。
A「降谷さん。落ち着いてからでいいので、戻ってきてください。一つ言っておきます。私は、あなたが思ってる程ヤワではないです。それに、私は、命に変えても守らなければならないものがあるので…。失礼します。」
そう言ってAは微笑んで部屋を出ていった。降谷は、諸伏の手を握り
降谷「どうやら、俺らはとんでもない子を見つけてしまったようだな。ヒロ……。」
そう呟いたのだった。
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作者名:まこまこ | 作成日時:2020年6月3日 22時