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夕方になり、コナンは高木刑事と公園に来ていた。コナンはスケボーに、右足をかけてゴロゴロしている。

高木「我々刑事部、あと公安部と警備部がサミット前に現場を点検することになっていて、爆発のときは公安部が担当だったんだ」

コナン「だから風見刑事がケガを…」

高木「彼はビルの外にいたから軽傷で済んだけど、ビルの中にいた人たちは…」

高木刑事の沈んだ声に、コナンはふりかえった

コナン「うん……亡くなった人もいたって、ニュースで見た」

高木「ああ、こういうことは言うべきじゃないんだろうけど……被害が民間じゃなく警察官だけだったのは、不幸中の幸いだったかもしれない」

そう言って俯く高木刑事に追い打ちをかけるような声が上からした

A「確かに、民間じゃなく良かったかもしれないよ?でも、警察官も日本国民なの国民が死ぬのは誰であろうと幸いなんて考えたらダメでしょ!」

ハッと驚いた顔をするコナンと高木刑事

高木「君は…確か……。」

A「あんた、刑事さんなんでしょ?国民を守るのが仕事でしょ?例え、仕事の仲間であっても守るべき国民ってことを忘れない方がいいと思うよ。」

そう言って、去っていくのであった。

コナン「待って!Aさん!高木刑事、あんまり気にしなくていいからね!」

そう言って走り出すと胸ポケットの中の新一のスマホが震えた


コナン「くそ……こんな時に……」

Aを追いかけるのをやめて電話に出たコナン

新一「蘭、どうした?」

蘭「新一、助けて!お父さんが逮捕されちゃう!」

蘭の切羽詰った声を聞いてコナンは、クソッと歯噛みして、スケボーを一気に加速させた。

A「……悪く思わないでね…。」

そのコナンの姿を物陰から見ながらそう呟いたのAだった。

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作者名:まこまこ | 作成日時:2020年6月3日 22時

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