６８.孤立 ページ23
アイツと同じクラスになってしまった。
嬉しいはずなのに、何故か辛くて、アイツを視界に入れないように目を逸らす。
情けねぇ。
まだ、アイツの事を忘れられてねぇとか、マジでキモい。
そう、自分に悪態をついてため息をついた。
そもそもアイツが………
『どうした？爆豪。顔、怖い』
「…！？」
不意に現れた轟に驚いて、ガバッと席を立つ。
当の本人は、首を傾げながらも俺をジッと見ていた。
いつまで、コイツに振り回されなければならないのか。それを考えると、またため息が漏れた。
「テメェは、普通に現れられねぇのか」
『顔覗き込んだ、だけ』
「だけ、じゃねぇ！！テメェ、マジでどうかしてんな！くそ女」
ＢＯＭ！！
と、掌で爆発を起こして威嚇すれば、へらっと彼女は笑って『怖い怖い』と肩をすくめる。
惚れた弱みってやつなのか、俺はコイツの笑顔に弱い。
「チッ…まぁ、いい。んなことより、お前、いつも一緒にいるチビ女とは一緒じゃねぇのか？」
『あぁ、クラス離れちゃって。だから、ボッチ…だったりして』
んで、笑ってんだよ。
一年の時からだ。
轟はいつも孤立していた。
今でこそ、コウってやつがいるからマシな方だが……。
そのコウがいないってなると、コイツは１人だ。
クソ、笑えねぇ。
「へらへらすんな。テメェが強がってんのくらい分かるわ！アホ」
『……』
「つか、なんで友達いねぇんだよ。お前だったら出来るだろ」
『…女友達にいい思い出が無くてね。それに、私って避けられてるみたいで』
そう言って、ちらりとクラスメイトへと向けた轟の視線を追って見れば。
あぁ、なるほどな。
納得した。
轟を見てヒソヒソと話す女子たち。それが悪口であるのかはここからは分からないが。
『ね？』
苦笑する轟。
そんな彼女の頭に手を伸ばそうとして引っ込める。
俺は、何しようとしたんだ。
コイツを励ますなんて必要ねぇだろ。
「あっそ。まぁ、俺には関係ねぇな」
『そう、だね。なんか、ごめんね』
そう言って、去っていく轟の背中はどこか寂しそうで小さく思えた。
なん、なんだよ…テメェは。
お前は…俺に何を求めてんだ。
彼女が教室から出ていくのを横目で確認し、一つため息。
そんな時、ポンっと肩を叩かれて後ろを向いた。
「あ？んだ、テメェら」
「爆豪、轟さんと友達なのか？」
「はぁ？ちげぇよ」
「えー、でもいいなぁ。あの轟さんと話せるなんて」
どういうことだ？
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おつきみ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえるととても嬉しいです！！これからもよろしくお願いしますm(__)m (2018年4月21日 17時) (
レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - この作品、大好きです、 (2018年4月21日 11時) (レス) id: 32c275f53e (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為で違反報告の対象になります (2018年3月26日 6時) (レス) id: 104648a3e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ | 作成日時：2018年3月26日 1時
