５３.オシャレ ページ8
と、言うわけで。
何故かダブルデートをすることになりました。
いや、なんだコレ。
正直に言うが、何もすることなんてない。そもそも、私と焦凍なんて毎日がお家デートである。
それに…外でのデートなんて、するわけがない。毎日が鍛錬の私達にとって街での遊び方なんて知らないからだ。
「えっと、Aちゃん。今日はよろしく。焦凍くんも」
「焦凍でいい」
「そうなのか？分かった。今日は楽しもうな焦凍」
唐沢くんは焦凍にそう言って笑いかけ、焦凍はいつも通りの無表情で返事を返す。
温度差が激しそうだな、なんて思いながらもまだ姿のないコウを待つ。
しばらくして来たコウはお洒落なんて興味のない私でも分かるほどオシャレしていて、素直に可愛いと思った。
デニムスカートにブラウスをインした格好は彼女によく似合っている。
「ごめんね！遅れちゃった」
『ううん。今来たとこだよ』
「そっか。………というよりも、Aちゃん、ちょっとコッチ！！男子二人は少し話でもしてて！！」
私の腕を引いて、二人から距離をとったコウは私の姿を見てため息をついた。
なんとなく、言いたいことは分かった。
オシャレしろとか大体そんなことだろう。
「なんで！！Tシャツとジーパンなの！？もっと、オシャレするとかあったよね？？」
ほらね。
別にオシャレしていないわけではない。だが、普段から一緒にいる相手だから、意味がないように思えるのだ。
それに、鍛錬しかやってこなかった私にファッションを求めるのが間違っている。
「本当に、Aちゃんらしいけども！！服買いに行くよ！！！」
半怒りしながらも、私の手を引っ張って男子達を連れてショッピングモールに入って行くコウにため息をついた。
◇◇
「コレ！！とコレ！」
次々と手渡される服を受け取っては試着するを繰り返す。
もう何分たっただろうか。店の外で待っている焦凍達が楽しそうに話をしているのを見てはため息が漏れる。
『コウ、疲れた』
「うーん。……なら、コレでデートに行こう」
『うん？』
私に拒否権はないのか、コウは素早く定員に「着て行きます。会計お願いできますか？」とカードを見せていた。
コウの家は意外にもお金持ちらしい。
『え、本当にコレで行くの？』
「うん！プレゼント。ほら、いくよ！！」
ズルズルとまたもや引き摺られて、今日は散々な日だと仰いだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おつきみ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえるととても嬉しいです！！これからもよろしくお願いしますm(__)m (2018年4月21日 17時) (
レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - この作品、大好きです、 (2018年4月21日 11時) (レス) id: 32c275f53e (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為で違反報告の対象になります (2018年3月26日 6時) (レス) id: 104648a3e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おつきみ | 作成日時：2018年3月26日 1時
