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49.告白 ページ4

多分、我慢の限界だったのだろう。
中学校は違うところに行ってしまうし、いつも以上に兄弟という関係を主張してくるし、爆豪というライバルまでつくられてしまった。

いつか俺の目の前から消えてしまうんじゃねぇかって不安だったのだとそう思う。

極め付けには、チンピラどもに襲われる始末だ。
気が参ってしまう。今まで抑えてた欲だって、そんなことでは制御できない。


『……なんで、そんなこと言うの』


怒ってしまっただろうか。
こんな身勝手な俺に。


『焦凍が!そんなこと言ったら…!!私たちは兄弟じゃなくなっちゃう!やめてよ!!』


さっきまで赤かった顔を今度は蒼白にさせて、Aは怒鳴った。

確かに、俺たちは兄弟だ。でも、それ以上にAは俺の好きな人だから。
そう、言えたらいいのに。何年もしまってきたこの気持ちの伝え方がよく分からなくて。


『キスしたいとか、冗談言わないでっ!!』


涙声で叫ぶAに掛けてあげる言葉もよく分からなくて。
でも、冗談だと思われたことが少しショックで。


「俺は冗談なんかでそんな事を言ったりしねぇ」


気づけばそんな事を言っていた。
俺の声にビクッと身体を揺らしたAは今にも泣き出してしまいそうな表情で俺を見る。


「覚えてるか?結婚しようって小さい頃約束した事」


『そんなの、子供の遊びだよ』


「俺は…本気だ。ずっと、ずっとAが好きだった。気持ち悪りぃって分かってる。兄弟同士だったことも分かってる。でも、好きなんだ」


やっと言えた気持ち。
拒絶されるかもしれない。嫌われるかもしれない。でも、ここで告白するっていうことはそういうことだ。


『…なんで、だって。それじゃ……』


「A?」


『意味ないじゃん。私は、ずっと焦凍から離れようとしてきたのに…この気持ちは閉じ込めておくべきだって……我慢して』


ボロボロと溢れる涙。
つまり、どういうことだ?と考えながらもその涙を手で拭ってやる。
Aは、疲れ果てたように脱力して俺の方を見ていた。


『…焦凍、私もね…私も、好きだったんだよ。ずっと。でも、この気持ちは普通じゃないから閉じ込めなきゃって……』


その言葉に嬉しくなって、ギュッとAを抱きしめる。
あぁ、俺もAも同じだったんだなとそう思うと嬉し涙が頰を伝って唇を噛み締めた。


『なんだ、答えは…簡単だったね』


そう言ったAの言葉に「あぁ」と頷くことしかできなかった。

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設定タグ:僕のヒーローアカデミア , 轟焦凍 , ヒロアカ   
作品ジャンル:恋愛
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おつきみ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえるととても嬉しいです!!これからもよろしくお願いしますm(__)m (2018年4月21日 17時) (レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - この作品、大好きです、 (2018年4月21日 11時) (レス) id: 32c275f53e (このIDを非表示/違反報告)
- 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為で違反報告の対象になります (2018年3月26日 6時) (レス) id: 104648a3e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おつきみ | 作成日時:2018年3月26日 1時

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