４２.恋 ページ44
心配してくれてありがとう。
そう言って笑った彼女に少しだけ胸が高鳴るのを感じて顔を歪めた。
俺は別にこんな奴のことなどどうだっていい。
そう言い聞かせて、違う話を振る。
「つか、あのメッセージ本当か？」
聞いたのはコウって奴に伝えていたメッセージのことだ。
内容は�狎淹�中学校を離れるつもりはない�瓩箸いΔ發痢�つまりそれは、エンデヴァーが轟を転校させようとするようにも聞こえた。
『うん。そもそも、無理言ってここまで来たからね』
「ハッ、こんな学校の何を気に入ったんだ。なんで来る必要があった？」
普通の学校の一般的なところだ。
特に何かがあるというわけではないこの学校にエンデヴァーの娘が来ていること自体が異常なのかもしれない。
俺としては興味がない。そういつもなら言っているだろうが、何故か気になって仕方がなかった。
『……逃げるためだよ』
小さく誰にも聞こえないような声で、でも俺の耳には届くような声でそう言う轟。
誰から、何から。そんな疑問は何故かすぐに分かってズキズキと心が痛む。
轟焦凍。コイツの兄のことを言っているのだろう。
「…お前–––」
何かを言おうとして何故か口を閉じる。
いや、分かっている。きっと、�犒残錣覆里帽イ�なのか�瓩箸いΦ震笋鮓�に出してしまいそうだったから止めたのだ。
今でも思い出す、轟の焦凍と呼ぶ声。
夢にまで出てくる焦凍、つまり兄は轟にとってどれ程、特別な奴なのか。
『どうしたの？』
言うのをやめた俺を不思議に思ってか、轟は俺の顔を覗き込みながらも悲しい笑顔を見せていた。
それにやはり胸が痛く疼く。
「あ？見てくんな、死ね」
『えー、理不尽』
「うるせぇ、口塞ぐぞテメェ」
『爆豪には無理』
は？舐めんなよ。
そう思いながらも轟の唇へと視線がいく。ゴクリと唾が喉を通った。
確かに俺には無理かもしれねぇな。
悔しいけどその通りだ。
「あークソ、気に食わねぇ」
初めてだった。
俺に歯向かい、あまつさえ追い越していく奴は。
気に入らないとただそれだけの感情でいつも視界にお前のことを入れていた。
いつか、お前を追い越すために。
『爆豪？』
不思議そうに首を傾げる轟。
あぁ、今すぐ俺のものにできたらいいのにという欲が襲う。
きっと、一年前からだ。こんな感情に悩まされていたのは。
まるで、毒のように身体中をめぐるこの感情は。
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であると、納得した。
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おつきみ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» えっと、それはステインさんが主役の小説ということでしょうか？それなら、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、挑戦できたらしたいと思います！ (2018年8月18日 12時) (
レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月18日 12時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - 夢雪さん» 確かにそうですね。報告ありがとうございます！直しますね (2018年7月28日 14時) (レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
夢雪 - 兄弟というより兄妹なのでは…? (2018年7月27日 21時) (レス) id: a2e26e90a4 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - みっちゃんさん» コメントありがとうございます！！続きも楽しみにしてくださるとは、とてもありがたいです！！頑張らせていただきますねp(^_^)q (2018年2月15日 7時) (レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ | 作成日時：2017年12月5日 23時
