３９.一押し ページ41
「「ありがとうございました」」
長かったようで短かった試合がようやく終わって、お互いのチームの声が響いた。
結果は４７対３２と追い越しの勝ちとなって、一回戦突破だ。
「気になるんだけど、加藤さんの個性ってなに？」
チームメイトはコウがまるで未来がみえるかのようにパスカットを繰り返していたカラクリがわからなかったらしい。
コウはしてやったりと笑みを浮かべて言う。
「私の個性は読み取りだよ」
�狷匹濕茲雖�
読み取りには色々種類があるが、今回彼女が使ったのは、表面に表れたことから、その背後にあるものを推し量ること。
例えば、パスを出す。となった時、彼女は�狠�に�瓩筬牴晋劉瓩箸い�詳しいことまでを推測する。
ただ、それは推測に過ぎない。
しかし、彼女には優れた観察眼がある。人の癖や視線、重心、その他諸々が分かるらしい。
それらを踏まえての推測は未来予知にすら到達しうる。
「へぇ、そうなんだ」
まぁ、普通の人であればこういう反応になるだろう。事実、微妙なのだから。
『さてと、コウ、男子の方、見に行くんでしょ？』
「あ、うん！！」
「いってらっしゃーい」
世間話というか個性話を終えて、男子側のコートへと移る。
第２試合目が始まっており、丁度、唐沢悠くんがいるチームが試合のようだった。
「はー、カッコイイ」
『まだ、何もしてないよ』
「立ち姿が」
『………そう』
よく分からないが、焦凍の方がイケメンだ。これは譲れない。
「はぅ、みてあそこに天使が」
『少し落ち着け、な？』
とりあえず、コウを落ち着かせてから目の前の試合に集中する。確かに悠っていう男子は女子から人気があるらしい。
先程から爆豪と同じくらい視線を集めている。
「敵が多い」
『個性使えば、色々、分かるだろうに』
「いいの。知ったら知ったで怖いこととかあるかもしれないし」
確かに、好きな人の好きな人を知ろうとは思わないけど。気になるということはまた別の話だ。
「悠くんはきっと私のこと、友達としか思ってないよ」
遠くから彼のことを見つめるコウがどうしても自分と重なって見えて顔を歪めた。
でも、コウ達は違うじゃないか。友達かどうかを決めるのは本人達次第ではないのか。
『コウ、この試合、終わったら行って来なよ』
「いやでも…」
『諦めて終わらせるつもりじゃないんでしょう？この試合、唐沢悠のチームが勝ちそうだしね』
「…うん、わかったよ」
背中を押すんだ。
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おつきみ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» えっと、それはステインさんが主役の小説ということでしょうか？それなら、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、挑戦できたらしたいと思います！ (2018年8月18日 12時) (
レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月18日 12時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - 夢雪さん» 確かにそうですね。報告ありがとうございます！直しますね (2018年7月28日 14時) (レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
夢雪 - 兄弟というより兄妹なのでは…? (2018年7月27日 21時) (レス) id: a2e26e90a4 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - みっちゃんさん» コメントありがとうございます！！続きも楽しみにしてくださるとは、とてもありがたいです！！頑張らせていただきますねp(^_^)q (2018年2月15日 7時) (レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ | 作成日時：2017年12月5日 23時
