３２.ハプニング ページ34
ちゃんと焦凍に言ってからランニングに行く日々。
今日も今日とて、夕日が照らす中を走っていた。あれから広場には行っていない。
しかし、今日は違った。
二年生になって、浮かれていたのかもしれない。爆豪に挨拶でもと思っただけのことだった。
『おー、やってる』
ひたすらに特訓している爆豪の姿を見つけると空いている場所に腰を下ろした。
いつ、気づくだろうか。そんなワクワクした感情を持ってジーッと特訓風景を見つめる。
数分経って、爆豪が休憩に入ったと思ったらパチリと目があって嫌な顔をされた。
まだ、何もしてないのに。
「…テメェ、なんでいる」
『クラス離れたでしょ？悲しんでないかなぁっと』
「は？誰が悲しむか！死ねそして死ね」
相変わらずの口の悪さ。
でも、悪い気はしない。
「つか、早よ帰れや。シスコンが迎えに来んだろ」
軽く手であしらうように振りながらもそっぽを向く爆豪。
一年前、私はここで寝てしまったのだと思うと彼にこれ以上、迷惑をかけるわけにはいかない。
『次は、差し入れ持って来るね』
「いや、来んな」
『まぁ、そう言わずに。邪魔はしないから』
「………はぁ」
物凄い形相で溜息をつきながらまた特訓を始める。
好きにしろということで良いのだろうか。…まぁ、良いのだろう。
少しだけ微笑んで、広場を出た。
きっと、爆豪はヒーローになりたいのだろう。それなら、将来が楽しみだ。
焦凍と私と爆豪と…緑谷と。
『楽しみだなぁ』
そう呟いて、空を見上げた。
◇◆
ちゃぷんと水温が響いて、暖かい水が身体を包んだ。
なんとも言い難い気持ち良さに思わず顔が綻ぶ。
『ぅー、癒される』
ランニング終わりに、お風呂に入ったのだがやっぱり、運動した後のお風呂は気持ちがいい。
昔はお風呂なんて嫌いだったからなぁ。
小さい頃、お風呂で溺れたから。
確かあの時、焦凍と一緒にお風呂に入ってて…焦凍に助けられたのだ。
『無駄にでかいもんなぁ、このお風呂』
普通の家では考えられない。
さすが、Ｎｏ．２の家とも言える。
昔の思い出に浸りながらも、もう出ようかと湯から上がった時。
ガラガラと浴室に音が響く。
「お」
『え』
入ってきたのは焦凍で、腰にタオルは巻いてるものの程よい筋肉のついた上半身が露わになっている。
じゃなくて。
すぐさま、湯の中に潜り込み焦凍を睨んだ。
「悪い、すぐ出る！」
バクバクと心臓の音が鳴っていた。
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おつきみ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» えっと、それはステインさんが主役の小説ということでしょうか？それなら、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、挑戦できたらしたいと思います！ (2018年8月18日 12時) (
レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月18日 12時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - 夢雪さん» 確かにそうですね。報告ありがとうございます！直しますね (2018年7月28日 14時) (レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
夢雪 - 兄弟というより兄妹なのでは…? (2018年7月27日 21時) (レス) id: a2e26e90a4 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - みっちゃんさん» コメントありがとうございます！！続きも楽しみにしてくださるとは、とてもありがたいです！！頑張らせていただきますねp(^_^)q (2018年2月15日 7時) (レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ | 作成日時：2017年12月5日 23時
