２４.爆豪 ページ25
「待てや、ゴラァアアア！！」
BOM‼
手のひらから爆発音を出しながらも追いかけてくる爆豪。
そんな彼から逃げながら、ふと思った。
なんで、こんな事になってしまったのか、と。
––––１時間前––––
学校生活にも慣れてきたな、と自販機にあるイチゴミルクのボタンを押した。
焦凍と離れて、確信は持てないけど好きという気持ちも忘れられているのではないだろうか。
ゴトッと音を出して出てきたイチゴミルクを取り出して、ストローを刺す。
『なんだかなぁ』
焦凍がいないからか、女子たちに目をつけられることもなく、平和だ。
きっと、小学生の時が異常すぎたんだ。
そう考えながら、校舎裏へと足を運ぶ。
人通りが少なく、ゆっくりできる場所だから好きなのだ。
『お』
あれは……爆豪、か？
最近では見慣れたツンツン頭が視界に入って首を傾げる。
まったく、勘弁してほしいものだ。
「おい、デク。ジュース買って来いや」
そんな声が聞こえて、またかとため息をついた。
どうやら、爆豪は緑谷を下に見ているらしくよくああやって命令している。
とは言っても、女子のソレとはまた話が違って、私としては仲いいなぁって感じだが。
「でも、カッちゃ……」
「あぁ？口ごたえするんか？」
「爆豪には勝てないだろー、緑谷、早くいけよ」
爆豪の取り巻きに促されながらも自販機に向かおうとする緑谷。
ふむ、助けるか。そんな軽い気持ちで、身をひそめるのをやめて、丁度、私の目の前を歩いていた緑谷の手を引いた。
「え、ちょ……轟さん！？」
『やぁ、緑谷。奇遇だね』
「うん、そう…だね」
『ちょっと、来てくれないかな？』
グイッと緑谷を引っ張って、爆豪のところまで歩くと、爆豪達は驚いた様子で私の方を見た。
そして、みるみる機嫌が悪くなっていく。
『さて、と。はい、ジュース』
イチゴミルクを爆豪の手においてニコリと微笑む。すると、爆豪は肩を震わせて私を睨んだ。
まぁ、それもそうだろう。イチゴミルクの中身は空なのだから。
「なんの、つもりだ？このクソアマ」
グシャッと潰されるイチゴミルクの容器。
その瞬間、ストローから飛び出る�狄絖瓠�
「………」
『あ、言うの忘れてた。私の個性って万能なんだよねー』
「……ブチ殺す！！！」
そして、今に至るわけだ。
確かに、私が悪いのだろう。
だがまぁ、謝るつもりはない。
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おつきみ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» えっと、それはステインさんが主役の小説ということでしょうか？それなら、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、挑戦できたらしたいと思います！ (2018年8月18日 12時) (
レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月18日 12時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - 夢雪さん» 確かにそうですね。報告ありがとうございます！直しますね (2018年7月28日 14時) (レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
夢雪 - 兄弟というより兄妹なのでは…? (2018年7月27日 21時) (レス) id: a2e26e90a4 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - みっちゃんさん» コメントありがとうございます！！続きも楽しみにしてくださるとは、とてもありがたいです！！頑張らせていただきますねp(^_^)q (2018年2月15日 7時) (レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ | 作成日時：2017年12月5日 23時
