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「…それで、どこに行くの？」
ただ意味も分からず、ついて行くのはあまりにも、仲間外れ感が凄いので、二人に向けて、そう聞いた。
ゾムくんは、顔をキョトンとさせて、ラダくんは嬉しそうに顔を綻ばせる。
「そういえば、どこやったっけ？」
「アスレの庭園だって〜！」
「そうそう、ソレ。アスレチック？ての、やらされるみたいや」
ラダくんの言葉に思い出したのか、ポンっと手を叩くゾムくん。
アスレの庭園と言われても何のことかは分からないが、アスレチックというのは何となくわかる。
「その、アスレの庭園って、どこにあるの？」
「旧校舎の方に庭があるから、そこに作ってあるよ」
「ここから、近い？」
「多分」
多分って何。
私とゾムくんの前を先陣切って歩き始めたラダくんに、ついて行く。
多分というのは分からないが、旧校舎には近い方なので、ある程度は近い位置にあるのだろうか。
取り敢えず、巻き込まれてしまったことにため息をついて、問題のゾムくんの方を向く。
「そんな見つめられても、何も出てこぉへんよ？」
「見つめてないよ」
「ふーん？」
顔を覗き込まれる。
綺麗な翡翠の瞳は、私を映して逸らさない。
見つめてきているのはゾムくんの方じゃん。と、心の中で思いながらも、そろそろ見られることに恥ずかしさを感じて、口を開く。
「なんで、見てくるの？」
「んー？…Aの真似」
「……そんなに、見てないでしょ」
「…っていうのは、建前で、１週間ぶりのAやし、堪能しとこ思って」
「…ふーん」
やっぱり、ゾムくんはズルい。
ふいっと顔を背けて、ゾムくんの手を少しだけ強く握り返す。
そうすれば、小さく笑い声が耳に届いて、優しく握り返される。
「お二人さん、一応、俺もいるんですけど…」
そんな私達を、冷たい目で見てくるラダくん。
ラダくんのことを忘れていたなんてことは断じてない、けど申し訳ない。
ただ、私には悪意はなく、イチャつこうとも思っていなかったことを理解して欲しい。
という言い訳すらさせてもらえそうもなく、口を閉じる。
「らっだぁさん、一人だからって、そんな、僻まんといて下さいよ」
「あ？？喧嘩か？買うぞ？」
「わー、怖ーい」
やっぱり、仲悪いのかな。
私の後ろに隠れるゾムくんに、小さくため息。
「ラダくん。ごめんなさい」と閉じていた口を開いて、頭を下げれば、ラダくんの焦った声。
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月見(プロフ) - ゆうなさん» 感想ありがとうございます！！文才が足りないところも多々ありますが、頑張ります！（笑） (2021年2月22日 20時) (
レス) id: 3ca37bb3dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 続編…！！！！！はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、、、ゾムがイケメンだ、イケメンだぁぁぁぁぁっっ！！！そして夢主も可愛いっっっ！！ぁぁぁぁぁぁあぁあ、話が面白すぎる！そしてめっちゃ癒されます…てかもうにやけ顔が収まらんww これからも頑張ってください！！！ (2021年2月18日 4時) (レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - RURUさん» 続編の方にも、感想ありがとうございます！続編も頑張りますね！ (2021年1月23日 16時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - すき焼き…(訳:続編も最高です) (2021年1月14日 16時) (レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年1月13日 23時
