エピソード遊 pink注意 ページ22
「おー、私が２人」
生徒会長直々に、ゾムくんのサボり教室に呼ばれて来てみれば、そこにゾムくんは居らず、変わりに私にそっくりな女の人。
「…えっとこれは？」
「見たまんまだゾ」
私のそっくり。
否、似ているなんて言葉が正しいのかわからないほど、瓜二つなその人。
世界に、自分とそっくりな人は3人いるとはいうけれど、これはどちらかというと、ドッペルゲンガーに近い気がする。
「…フューラー家の全てを駆使して、作った変装グッズだ」
「暇なんですね」
無駄なことにお金を使うのが好きなようだ。
私から見ても本物がどっちか分からないのだから、本当に精巧に作ってあると思う。
「身長とか同じ人を選んだんですか？」
「あぁ、身長は同じ人を選んだが、バストとかその他諸々の身体のサイズは、こちらで調整している」
「へぇ、暇なんですね」
ニコニコと笑っている私の変装をしている女の人を眺めながらも、そう返す。
グルッペンさんは何がしたいのだろうか。未だに見えない意図にため息が漏れそうになった。
「それで、どういうことなんですか？教えてください」
仕方がないので、そう聞けば、グルッペンさんは、ニヤリと悪い笑みを浮かべて、メガネをグイッと上にあげた。
「決まっているだろう！ゾムで賭け事！」
「ゾムくんで遊ばないでください」
賭け事ってなに？
こんなすごい変装を開発して、やることがそれって、なんともしょうもない。
グルッペンさんの唐突な無駄な行動は本当に分からないな。
私たちの学校の行事が唐突に変わるのがこの人のせいっていのは、本当の話だったのかもしれない。
「まぁ、変装の試験みたいなものだ。学校で有名なカップルが、気づけなかったら宣伝にもなるだろう？」
「いや、必要ですか？それ」
「とにかく、ゾムが気付くかどうか試したいんだゾ！！」
「それが、本音ですね」
まぁ、でも確かに…気付くのかな？
顔だけだったら気づかないのでは？なんて思いながらも、ゾムくんなら気づいてくれそうなんて考える。
……気になってきた。
「気付いたらどうします？」
「ゾムの仕事を一年間、免除しよう」
「気づけなかったら？」
「俺たちの勝ちってことで、溜まりに溜まった仕事をゾムに回すことにする」
ん？待って。
俺たち…？
グルッペンさんの言い回しに、もしかして、と…ジーッと見つめて。
「……これ、関わってるの、グルッペンさんだけじゃないの？」
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月見(プロフ) - ゆうなさん» 感想ありがとうございます！！文才が足りないところも多々ありますが、頑張ります！（笑） (2021年2月22日 20時) (
レス) id: 3ca37bb3dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 続編…！！！！！はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、、、ゾムがイケメンだ、イケメンだぁぁぁぁぁっっ！！！そして夢主も可愛いっっっ！！ぁぁぁぁぁぁあぁあ、話が面白すぎる！そしてめっちゃ癒されます…てかもうにやけ顔が収まらんww これからも頑張ってください！！！ (2021年2月18日 4時) (レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - RURUさん» 続編の方にも、感想ありがとうございます！続編も頑張りますね！ (2021年1月23日 16時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - すき焼き…(訳:続編も最高です) (2021年1月14日 16時) (レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年1月13日 23時
