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「ま、分かると思うけど。トントンです。こいつら、うるさいと思うけど、楽しんでゲームしような!」
「…はい!えっと…皆さんも、よろしくお願いします」
「「よろしく〜」」
辿々しくも、キャラを動かしてみれば、目の前のブロックが破壊されてしまい「ごめんなさい」と皆さんに謝る。それと同時に、後ろから笑い声が聞こえて、頰を膨らませた。
「…A、しゃがむキーはコレな?」
「分かってます〜」
「ハイハイ」
ぽんぽんと頭を撫でられて、さらに顔を顰める。子供扱いされてるみたい。なんて考えながら、キャラを動かしてみる。
ゾムくんがゲームをしているところを見ていたので、なんとなく分かる。
「はぁぁ…ええなぁ」
「大先生も女連れてくればええやん」
「シッマ、分かってないな。俺は別に彼女とゲームなんてしたないねん。女なんて抱…」
「あーーーーーー!」
え、なに。
唐突に叫び始めたゾムくんに、思わず振り向けば、ヘッドホンを外されてしまう。
「大先生、ホンマにやめろ」
そう言って、私抜きでの通話を行ったゾムくんは、暫くして、ヘッドホンを付け直した。
すぐに、賑やかな声が聞こえて、大人数での通話は楽しそうだなぁ、なんて思う。
「…それじゃ、マイクラ人狼始めますか!」
「おい、チーノ。女子がおるからって、なに、仕切っとんじゃ!」
「コネシマさんコネシマさん。俺、ゾムさんの彼女だとしても、ええように見られたいです」
「そうか…よし!許す!」
「いや、お前が許すんかーい」
最後に耐えきれなくなったのか、ツッコミを入れるトントンさん。
コネシマさんはやはり元気で、色々とムードメーカーっぽい。
ずっと、ワイワイと会話しているあたり、流石は実況者といったところなのだろうか。
会話に入らず、皆さんの会話を聞いていれば、私に話しかけるロボロさんの声。
「ごめんな?花宮さん、嫌になったらすぐ言ってくれてええから」
「え?いや、全然大丈夫ですよ。むしろ、楽しいです」
「ほんまに?言われて嫌なこととかあったら、すぐにゾムとかに言うんやで?」
「ふふ、ロボロさんって優しいんですね」
「え?いや…当然…と言いますか…」
急に歯切れが悪くなるロボロさんに、通話が静かになる。
さっきまで楽しそうに話していた、コネシマさん達まで黙っており、ロボロさんが怒り気味に声を上げた。
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月見(プロフ) - ゆうなさん» 感想ありがとうございます!!文才が足りないところも多々ありますが、頑張ります!(笑) (2021年2月22日 20時) (レス) id: 3ca37bb3dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 続編…!!!!!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、、、ゾムがイケメンだ、イケメンだぁぁぁぁぁっっ!!!そして夢主も可愛いっっっ!!ぁぁぁぁぁぁあぁあ、話が面白すぎる!そしてめっちゃ癒されます…てかもうにやけ顔が収まらんww これからも頑張ってください!!! (2021年2月18日 4時) (レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - RURUさん» 続編の方にも、感想ありがとうございます!続編も頑張りますね! (2021年1月23日 16時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - すき焼き…(訳:続編も最高です) (2021年1月14日 16時) (レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見 | 作成日時:2021年1月13日 23時