エピソード5 ページ24
わ、ゾムくん寝てる。
今日は、私の親友とも言える友達とお昼ご飯を食べ、時間が空いたので、ゾムくんの様子を見に来たのだが。
彼は、床に敷いたクッションの上で爆睡中だった。
「……お昼、食べたのかな…」
ゾムくんの周りを見渡せば、パンの袋が捨ててあって、その袋を拾い上げる。
お昼はちゃんと、食べたようだ。
ポイっと近くにあったゴミ箱に、その袋を捨てて、ゾムくんの近くに腰を下ろせば。
「んんっ…A…？？」
すぐに目を覚ますゾムくん。
いつもは声を掛けないと起きないのに、珍しいこともあるものだ。
「ごめんね、起こしちゃった？」
「んっ…ん〜〜」
猫みたい。
目元を眠そうに擦って、背伸びをするゾムくんにクスッと笑みが溢れた。
それと同時に、腹部に重みが増す。
「…ゾムくん？？」
「…ぅ、ん…？…A…」
私の腰に腕を回して抱きついたゾムくんは、寝ぼけているのか、そうではないのか。
ただ、眠そうではある。
「…いっしょ、寝よ…？」
「はぇ？」
眠そうな瞳で、甘い声で、そう囁くゾムくんに。アホみたいな声が漏れる。
それと同時に、グイッと腰を引き込まれて、ズルズルとゾムくんの腕の中に収まった。
ゾムくんの綺麗な首筋がドアップで映って、胸がドキドキと煩い。
それに、男の子なのにいい匂いが鼻をくすぐった。
「えっと……」
「心配せんでも、お昼終わる頃に起こすから…」
「いや、そういう…」
「うるせぇー…」
うるせ！？
理不尽な言葉に、思わず顔を上げて、ゾムくんを見れば、ふにゃっと笑っている。
寝ぼけてるね、これ。
私の頭を優しく撫でながら、まるで抱き枕のような扱いをしてくるゾムくんに、ため息しかでない。
「あー…仕方ないなぁ」
お昼時。
暖かな陽光が教室を照らす。
隣には、私の好きな人。
お昼寝するのに最適な状況だろう。
ゆっくりと目を閉じて、ゾムくんの背中に片腕を回す。
そして、すぐに意識は落ちていった。
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月見(プロフ) - RURUさん» 感想ありがとうございます！もっと、二人の仲を上手く書けるように頑張りますね！（笑） (2021年1月23日 16時) (
レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 尊い…(尊死)好k(昇天) (2021年1月14日 16時) (レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - あんこおさん» 感想ありがとうございます！続編も頑張ります！（笑）rdさん了解しました。私も考えていたので、絶対書きます！（笑） (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - みかん_(:3」z)_さん» いえいえ！そんなことないです（笑） (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
あんこお - もう夢主もZさんも可愛すぎてこっちが昇天します。続編頑張って下さい！！あと、ついでに青いrdさんと絡ませてくれると嬉しいです() (2021年1月11日 19時) (レス) id: 922d9dcc2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2020年12月27日 17時
