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「ぞ、む…ぅ」
耐えられなくなって、彼の名前を呼べば、その開いた口にゾムくんの舌が入り込む。
「!?…ん…っ、ぁ…」
歯列をなぞり、ゆっくりと私の口内を堪能するゾムくんは、本当に意地悪で、生理的な涙が浮かぶ。
恥ずかしい、もうやめて欲しい。そう思いたいのに、心の底では、きっと違う。
気持ちよくて、もっと欲しい。でも、この快楽に溺れるまいと必死に抵抗。
「んふふ…反抗的やなぁ」
それすらも、甘く変えてしまうゾムくんには、勝ち目がない。
逃げていた私の舌を、掬い取る様に絡ませて、唾液による水音が嫌でも響く。
私の舌先を吸い込んで、甘く噛んだり、撫でたりと。ゾムくんが何かをするたびに腰が震える。
「も、…や、ぁ」
小さく、掠れた声でゾムくんの目を見れば、ゾムくんは初めて、余裕の表情を崩した気がした。
「はぁぁ…えっろ」
「な!?」
ゾムくんのその言葉に、さらに顔が赤く火照る。「ばか」と小さく呟けば、「それも、煽るだけやで」と返されて、口を閉じた。
今のゾムくんに何を言っても無駄だと悟った瞬間である。
「なぁなぁ、シてい?」
もう我慢できないといった表情で、あざとくもお願いするゾムくんに、腹部あたりが小さく疼く。
「……お腹すいたって…」
「Aで、お腹いっぱいなった」
「…動画編集は……」
「……ちょっと休憩」
「また、トントンさんに怒られるよ」
「慰めてくれるやろ?」
どうやら、諦めるつもりはないらしい。
ソファーに押し倒されて、ゾムくんが色っぽく微笑みを向ける。
その顔には「ええよな?」と書いてあるようで、拒むことを許さない。
「……優しく、してね?」
諦めて、ため息混じりにそう言えば、ゾムくんは、チュっとわざとらしく音を立てて、額にキスを落とした。
それが、返事なのだろうか。
「A、好き」
「…ん、私も好きだよ」
ゾムくんの首に腕を回して、自分からキスをすれば、動きを止めるゾムくん。
「…やられっぱなしは、いや…なので」
何も言わないゾムくんに、今更ながらに恥ずかしさが込み上げてきて、思わず言い訳っぽい理由を述べた。
「生意気」
頰が僅かに赤い。
ゾムくんは、顔を背けて、小さくそう言うと、グイッと私を持ち上げた。
「やっぱ、ベッドやな」
「え…」
この後、めちゃくちゃに愛されて。
腰が痛くなったのは言うまでもない。
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月見(プロフ) - RURUさん» 感想ありがとうございます!もっと、二人の仲を上手く書けるように頑張りますね!(笑) (2021年1月23日 16時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 尊い…(尊死)好k(昇天) (2021年1月14日 16時) (レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - あんこおさん» 感想ありがとうございます!続編も頑張ります!(笑)rdさん了解しました。私も考えていたので、絶対書きます!(笑) (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - みかん_(:3」z)_さん» いえいえ!そんなことないです(笑) (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
あんこお - もう夢主もZさんも可愛すぎてこっちが昇天します。続編頑張って下さい!!あと、ついでに青いrdさんと絡ませてくれると嬉しいです() (2021年1月11日 19時) (レス) id: 922d9dcc2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見 | 作成日時:2020年12月27日 17時