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ジッとウサギのぬいぐるみを見つめる。が、私と似ているところなんてない様に思える。
「似てないよ。こっちの方が可愛い」
ウサギのぬいぐるみをゾムくんの目の前まで持っていき、じっくり見る様に促す。
こんな愛らしさを私は兼ね備えてなどいないし、他の人に聞いても、十中八九、ぬいぐるみの方が可愛いと答えるはずだ、
「あー…そうくるか…」
「え、それしかないじゃん…？」
「んー…雰囲気が似てる。ほら、飼われてるウサギって、年中発 情期っていうやん？」
え、待って。
どういうこと？
え？
私、年中発 情期ってこと？雰囲気、発 情期ってこと？は？
予想もしていなかった言葉に、うまく反応ができない。というより、どういう反応をとって良いのかすら分からない。
黙り込む私に、失言だったと気付いたゾムくんは、あーとかうーとか歯切れが悪い中でも、言い訳をしようと頑張っている。
「えー、あー…つまり、……可愛いってことやな！」
その可愛いという言葉でさえも、変な意味がまじっているような気がしてならない。
「ねー、ゾムくん」
「ユルシテ」
「一生、一人でやっとけ、な？」
「それは、キツイです」
知らない。
フイッとゾムくんから顔を背けて、ウサギのぬいぐるみを元の場所に置く。
それから暫く、ゾムくんと口を聞かずに、雑貨屋さんを一人で満喫した。
「あ！A、クレープある！奢るから、食べよ…？」
無言を貫いて、数分。
ゾムくんが、顔をシュンッと仔犬みたいに落ち込ませながらも私に提案。
余程、反省したらしい。私も鬼ではないので、仕方なく頷く。
「…ほんまに！？んじゃ、さっそく行こ！」
繋いでいなかった手を、ここぞとばかりに繋いで、クレープ屋さんまで引っ張っていくゾムくん。
なんか、可愛いかも。なんて思って、クスッと小さく笑みが溢れた。
まぁ、ウサギのぬいぐるみのやつも驚きはしたが、ゾムくんにとっては褒め言葉だったのだと信じたい。
今思えば、笑い話だ。多分。
「どれがええ？」
「んー…この、スペシャルのやつ」
「お、い〜ね〜。買ってくるから、そこら辺座っといて？」
「うん！」
久しぶりのクレープに若干、テンションが上がる。ゾムくんに言われた通りに空いてる席に座って、ワクワクと体を横に揺らした。
「A」
名前を呼ばれて振り向けば、ゾムくんがクレープを差し出してくる。
沢山のフルーツと生クリームが乗っていて、すごく美味しそう。
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月見(プロフ) - RURUさん» 感想ありがとうございます！もっと、二人の仲を上手く書けるように頑張りますね！（笑） (2021年1月23日 16時) (
レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 尊い…(尊死)好k(昇天) (2021年1月14日 16時) (レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - あんこおさん» 感想ありがとうございます！続編も頑張ります！（笑）rdさん了解しました。私も考えていたので、絶対書きます！（笑） (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - みかん_(:3」z)_さん» いえいえ！そんなことないです（笑） (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
あんこお - もう夢主もZさんも可愛すぎてこっちが昇天します。続編頑張って下さい！！あと、ついでに青いrdさんと絡ませてくれると嬉しいです() (2021年1月11日 19時) (レス) id: 922d9dcc2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2020年12月27日 17時
