引き分け ページ8
赤葦 京治 side
「「「よろしくおねがいしまーす!!!」」」
体育館に響く元気な声。
それと同時にホイッスルが鳴った。
それぞれがポジションについて、試合が開始される少し前。
そんな中、俺はため息をついた。
ココ、宮城にやっとこれた。
義理の妹だけど…妹に会えるかもしれない。
なのに、靄がかったこの不安はなんだ。
「あかーし!始まるぞー。気ぃひきしめろよー!」
そうだ。今は…試合だ。
とりあえず、これが終わるまでは俺はなにも出来ないのだから待つしかない。
そう決めて、烏野と向き合った。
◆
「あかーし、いいトスよこせよー!」
「はいっ、木兎さん」
スパーンという心地よい音がして、次にホイッスルが鳴った。
得点板を見てみると25対23。
ギリギリ俺たちが勝ったこの試合。これが、最後の試合だった。
「もうひと試合っ!!」
「お?やんのかー?日向ぁー?」
「ちょっと、木兎さん。今日はこれで終わりですよ。俺も行かないといけないところがあるんスから」
時刻は…5時か。
まだ、間に合うな。
そう思って、急いで帰る準備を始める。
物は少ない方なので、すぐに準備を終えると体育館に礼をして、監督にも礼をして走り出した。
ここから、Aの家まで20分くらいか?
「嫌な感じがするな…」
まだ、こない着信。
携帯電話を握りしめて前だけを見据えた。
赤葦京治side out
◆
今は午後3時前。
携帯だけを持って、木村春の家まで歩く。
彼女は辿り着けないと言っていたが、やるしかない。
白布くんと太一にあれだけ言ったんだ。
これは、自分が終わらせなければいけない。
前みたいに、負けるだけではダメだ。
少なくとも、私は負けたくない。
人目を避けて、急ぎ足で向かう。
木村家まであと数分。
そんなところで、パシッと手を掴まれた。振り返ると、知らない男の人が三人組で立っている。
『こういう…ことか』
「お前が赤葦 Aであってるか?」
『違いますが、誰です?その方をお探しですか?』
ここは、嘘を貫こう。
知らない人だと言い張るが、彼らの顔は笑ったままで、気味が悪かった。
☆★
まず、
すみませんでしたm(__)m
謝っても謝っても謝りきれません。
見てくださっている方々、お待たせしました。
といっても、内容を忘れている方の方が多いと思われます。
本当にすみませんでした。
これから、少しづつ更新できたらと思っております
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4す。 - お…おわり?! (2022年5月10日 1時) (レス) @page13 id: 1c7bf85d9b (このIDを非表示/違反報告)
おっふ - 神。こういうお話好きなんです、、、。その中でもわかりやすくてよかったでっす!! (2020年1月1日 21時) (レス) id: f0059e6ce4 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - くろすけさん» ありがとうございますm(__)mそう言ってもらえると本当に嬉しいです!!更新は遅めですがよろしくお願いします!! (2017年10月9日 19時) (レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ - 二文字で言うと、最高! 凄い作者さんですね!更新頑張ってくださいね!!! (2017年10月9日 18時) (レス) id: 8a73dacc7d (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - いちごみるく☆さん» 感想ありがとうございます。これから、少しづつ更新していくのでよろしくお願いしますm(__)mずっと、更新していませんでしたが、これからしていく予定です (2017年8月15日 0時) (レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おつきみ | 作成日時:2017年3月19日 17時