俺らの道に立つな【呪術廻戦】

映画鑑賞 ページ9

「みんな僅かな感情の火種から呪力を捻出する訓練をしてるんだ。

逆に大きく感情が触れたとき呪力を無駄遣いしないようにもね」






「まぁ、Aは常に出てるけど！」とビシィッ、という効果音付きの指差しまでいただいたのでとりあえず逆方向に指を曲げておいた。

痛がってるけど知らない。






「ん"んっ、訓練方法はいくつかあるけど悠仁とAにはかなりしんどいものをやってもらうよ」



「ど、どんな…！？」



「私も…？」



「映画鑑賞」






五条さんは、C級ホラー・恋愛もの・アクションなどいろんな映画を出してきた。

どんだけあるんだよ。



そして、あのガッデムさんが作ったという呪骸も渡された。


どういうこと？






「ぶあっ！？」



「その呪骸は一定の呪力を流し続けないと目を覚まして今みたいに襲ってくるよ」






そういうことか。

なんだ、楽勝じゃん。こんなんでいいの？


…って、そうじゃないそうじゃない！！

俺は、グリムジョーと戦って強くなるんだってば！






「今は悠仁でも出せる程度の微弱な呪力に設定してあるけど、徐々に大きな出力を要求してくるから常に気を抜かないようにね」



「抜きたくても抜けねぇよこれじゃ…」



「これこそ無駄遣いなんじゃ…」



「何から見る？これなんてオススメだよ。ヒロインがムカつくんだけど最後派手に死ぬの」



「すんげぇネタバレ」



「他の映画に変えてくれる？？」






何度目かわからないため息を吐き出すと横で殴られる虎杖。

だからなんで？？？こんなのに殴られてる気がしれない。









( )









( )









( )









《赤の導線、青の導線。どっちを切ったらいい？》



《昔住んでた所のゴミの指定袋がね…》



《おいおい。こんなときに何の話だい？》



《プラゴミが赤で燃えるゴミが青だったの。私思ったわ。逆じゃない？って》



《そうよ赤よ。普通赤》



《君を信じるよ》







「でゅえっ！！？」



「！！？」



「コーラ飲んでる時はやめろよ！」



「飲むなよ」






びっくりした…！

びっくりした…！！






「だいたい、なんっでお前はまだ一発も殴られてないんだよ！？

ぶへっ、ばっ」



「あらー、悠仁は殴られてばっかだねー」



「あのですね、虎杖は息する時『あ、息しなきゃ』って頭で認識してから息してるんですか？」



「してるわけねぇだろ！」



「そういうことです！」



「Aはもう既に呼吸と等しいかぁ…」

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