滞在２日目 ページ32
２日目の今日
早速刀を探すため、伏黒・釘崎には飯食って自由に動き回ってもらっていた。
五条さんは俺とは別に口利きをしてくれるらしい。
いや、口利きっていうか半拉致の弁解というか、ね…
そんで俺はジジイの部屋の前に来ていた。
「お久しぶりでございます父上」
襖の前で頭を垂れ、話しかける。
が、いつまで経っても返事は返ってこない。
いつもなら少ししたら不機嫌な声が聞こえてくるんだが、今日もまだいないのか？
「ご報告が遅れてしまい申し訳ございませんA様、旦那様はまだお戻りになられておられません」
「…そうですか。
父上が何故いないのかご存知ですか？」
「…いいえ」
「…ありがとうございます。では、父上がお帰りになられたら教えてください」
「かしこまりました」
俺の後ろから声をかけてきた女中に問うも返ってくるのは昨日と同じ答え。
なんか隠してやがるなこいつ…
まぁ今はそんなことを気にしている暇はない、と考えながら足早にその場を立ち去る。
とっとと刀を見つけて高専に戻る。
ここの空気はどうにも息が詰まるからな。
さて、一度部屋に戻って家の中を漁るか。
ガラッと用意された部屋の襖を開けると中には大量の書物と五条さん
？？？？
「何してんの五条さん」
「あぁ、コレ？なんかこの家について書かれた文献とか、片っ端から取ってきてみた」
「すっげ…」
「何言ってんの？これからAも一緒に全部見てくんだよ？」
「っ、はぁー…」
「ははは、こんなにも情報がないなんてね」
「こんだけあって何一つ有益なものがないって、いったいどっから取ってきたんだよ」
「書庫」
「あのクソ共…」
あのクソ共の考えることだ、どうせ情報が漏れないようにどの文献にもバレても問題のないことしか書かれてないモンしか置いてねぇんだろ。どうせ。
まぁ、実際
終わんねぇー
もう日も傾いてるし、伏黒たちは帰って来ねぇけど分家の方に回ってくれてるらしい。
チッ
ぐるぐる回って一向に話が進まねぇ
「ねぇA」
「ンだよ…」
「コレ、ちょっと見て」
お前が来いよ、と思ったが探してもらっている身なので喉元まできた言葉は飲み込んで五条さんに近づいた。
五条さんが持っていたのは、一色家の屋敷図だった。
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夜桜(プロフ) - 面白いです。頑張ってください グリムジョーが、カッコイイです。 (2021年2月20日 17時) (
レス) id: 61068c4ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むーちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます！凄くいい展開で楽しみです！更新頑張ってください！！ (2021年1月16日 10時) (レス) id: 61a580f902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2021年1月15日 16時
