検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:158,970 hit

胸糞悪い ページ22

「…はぁ、ほんとにもう」



「いや、半分は五条さんの」



「おだまり!」






あれだけ大騒ぎした後、ガクッと項垂れる五条さん。全然話が進まないんだけど。


…まぁ、報告書忘れてたのをさっきのでオッケーにしてくれたのはラッキーだったけども。






「もう… じゃあ次、胸糞の悪い話」



「聞きたくねぇ…」



「Aが一度一色家に帰ることになった」



「…は?」





低い声になり、真剣なんだと察した俺はちゃんと話に耳を傾けていた。


が、聞こえてきたのは耳を塞ぎたくなるような言葉。



あの家に、帰る?

なんで、



詳しく聞くと、この前使用人を追い返したことが現当主に伝わったらしい。

それが引き金となって、「こちらへ返せ」と芋づる式にこちら側の弱いところを引っ張り出しては言っている、ということ。


…まじかよ。







「もちろん君だけで行くわけじゃない。僕も行くし、1年生にもついてきてもらおうと思ってる」



「え、いや、1年って、虎杖どうすんの?」



「悠仁は置いていくよ。高専には常に2級以上の術師が常駐してるし、連れていくよりは安全」



「…それって、絶対?」



「ごめん」



「…わかった」






正直行きたくはない。

が、行かなければ高専への嫌がらせは更にヒートアップするのだろう。


匿ってもらってる身でそこまでは面倒かけられない。






「いつ?」



「1週間後」



「……よし。そうと決まれば、どうやって嫌がらせするか考えよー。

五条さんも一緒に考えろよ、そういうの得意だろ?」



「っ、はは、もちろん」






っはぁー… 行きたくねェー…

あの家の名前が出ただけで胸糞悪くなるとか、ほんとに嫌いだな、俺。


だってあの家嫌いだし。自由ないし。こんなに迷惑かけてんのにまだ見捨てないでくれている高専に感謝だし。


いっそ五条さんみたいにさっさと成人しちゃえば家を出ていくなりなんなりできるのに。






「じゃあ、伝えたからね」



「おう」



「あ、恵と野薔薇には準備だけしてもらって行き先は当日までのサプライズにしよーっと」



「それいいな。あ、俺五条さんがよくやる嫌がらせ参考にしたいから教えろよ」



「嫌がらせ!?イタズラだよ!?愛のムチ!!」



「嫌がらせだろ?」



「チガウ!」






さて、覚悟しないとな…

宣伝→←耳が痛い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (118 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
435人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夜桜(プロフ) - 面白いです。頑張ってください グリムジョーが、カッコイイです。 (2021年2月20日 17時) (レス) id: 61068c4ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むーちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます!凄くいい展開で楽しみです!更新頑張ってください!! (2021年1月16日 10時) (レス) id: 61a580f902 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2021年1月15日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。