領域の中 ページ12
「オラオラオラ！！そんなもんかよテメェの力はよォ！！？」
「そんなこと言ったって、いつもは、お前の、力だろうがァッ！！！」
数刻前_____
「いいか、テメェはまずその無駄に垂れ流してる呪力を収めるところから始める」
「お、おお？」
「なんで雑魚どもにすぐ居場所がバレるかっつうと、テメェの呪力が大きすぎるからだ。
非術師と同じ、��０の状態��で俺と殴り合いなァ」
０！？
０の状態でコイツと殴り合い…！？
グリムジョーが言うには、舐めてかかられるなら潰す、一気に解放した呪力に当てられて相手が倒れてくれるならラッキー、くらいに思え、とのこと。
まず俺呪力のしまい方知らねぇんだけど！？
「じゃあ、やってみろォ！！！！」
「どわっ！？」
「どうしたァ、しまうどころか跳ね上がったぞ！！」
「そんなこと言われたって、よ！！！」
俺のパンチがアイツにとって塵ほどのダメージにもならないことは知っているので、無駄に体力は使わず避ける。
隙を見て攻撃してるけど効いてねぇし。
そんなこんなで今に至る。
もはや殴られ続けて何時間？
「だから、０にしろって言ってんだろうがよ！！！」
「そんなすぐ出来たら苦労しねぇっつの！！」
「一回力抜け！！」
「ガッ、」
力を抜け、と言われバカ正直に脱力してしまった俺は次の瞬間飛んできた拳を避けることができずにもろに腹に喰らい、吹き飛ぶ。
いっ、てぇな、くっそ、が…！！
「ガハッ、ゴホ、ゴホッ、」
「こんなんで飛んでくんじゃ… お？」
「…ゴホッ、んだよ、」
「良いじゃねぇか。今、お前弱そうだぜ？」
弱そう？
潰すぞクズが。
まぁそんなこと土台無理なので黙る。
「まだわかんねぇのかよ」
「カハッ、もっと、わかりやすく言え、」
「良い感じに呪力が引っ込んだ。体に染み込んだ、って感じか」
っえ、全然わからない。
「今までと同じくらい出してみろ」と言われ、どうすれば良いかわからなかったが、とりあえず体の中心に力を込める感じでイメージしてみると、
皮膚がぴりぴりとした感覚が一瞬。
それ以外は別になにも無いが、ズズ、と呪力が指先まで流れているような気がする。
気がするだけな！！
「じゃあ、もっかいしまってみろ」
ふっ、と力を抜くと心臓部分に呪力が集まっていく感覚。
「良いじゃねぇか、できてるぜ」そう言ってグリムジョーは俺の頭をひっぱたいた。
いちいちいてぇんだよ。
やり返すぞテメェ…
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夜桜(プロフ) - 面白いです。頑張ってください グリムジョーが、カッコイイです。 (2021年2月20日 17時) (
レス) id: 61068c4ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むーちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます！凄くいい展開で楽しみです！更新頑張ってください！！ (2021年1月16日 10時) (レス) id: 61a580f902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2021年1月15日 16時
