俺らの邪魔すんな【呪術廻戦】

間に合え ページ41

「テメェか、不細工」



「ｸﾞｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬ」





笑ってんなよ…！！！

ここにいてはまずいと、長谷川さんに未だうまく扱えない反転術式を施して端に移動する。



コイツ、殺す。

早く硝子さんに見せなきゃ…






「虚閃(セロ)」



「けひヒｯ 」



「避けんじゃ、ねぇ！！」



「ぷ、フレﾌﾟﾚｾﾞﾝど、ト」



「ｯあ、が、」






プレゼント、と投げつけられたメリーゴーランドの馬。やばい。

おいおい嘘だろ、こんなの一級じゃねェぞ…


俺みたいに勝手に治るわけじゃねぇから、長谷川さん早く連れて帰んなきゃいけないのに…！！！




prrrrrrrr prrrrrrrr


っ、コール音！

攻撃を避けながらスマホを取り出し、画面を見ると『釘崎野薔薇』の文字。



やっぱ何かあったのか…！

チッ…！ こんなやついつもなら相手じゃないのに…！！






「お前どけよ！！！さっさと死ね！！！！」



「グェッ」






どうする、どうしたらいい！？

このまま攻撃を続けていてもコイツは倒せない… コイツを倒すにはもう一段階強い呪力をぶつける必要がある…


コイツの体は硬い

何かで覆われてるみたいだ…



今の俺じゃ１日に３回が限度だけど、アレを至近距離で撃ち込むしかない…！！






「つっても簡単に懐に入らせてくれるかって話だよなァ！！！」



「アガッ… ｶﾞｶﾞｶﾞｷﾞｬｶﾞｷﾔｷﾞｬ！！！」






そうだ、コイツは殴りかかってくる時大きく振りかぶる癖がある。

待て… 待て…


焦るな、俺



ふぅ、と息を吐いてもう一度しっかり呪霊を見据えた。

その時





「…あ"、あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"！！！！」



「く、ｸﾌｯ、ｹﾋﾋﾋﾋﾋ！！！」






突然ヤツの動きが速くなり、気がついた時には俺の右胸を呪霊の左腕が貫通していた。


痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い！！！

ふざけんな、何で俺がこんな目に…！！！！



貫かれた呪霊の腕に引っ掛かるように持ち上げられ、ダランとだらしなくぶら下がる俺の体。

力がうまく入らない。意識が飛びそうだ。


呪霊は嬉しそうに気持ち悪い顔で笑っている。

くそが、本来ならお前程度、一瞬でぐちゃぐちゃだよ。






「ｹﾋｯ けｹひｯ！」






こちらに腕を伸ばしトドメを刺そうとする呪霊。

あーぁ… 本当なら直ぐに釘崎たちの助けに行けたはずなのに…



まぁいいや、

ここに腕が刺さったってことは…






「もう逃げらんねぇなァ？」



「！！？」






顔を上げ、ニヤリと笑ってみせた俺に呪霊は驚きを隠せないでいた。

お前、ここで殺す。

討伐完了→←報告ミス

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す