俺らの邪魔すんな【呪術廻戦】

一年３人の派遣 ページ38

「3人で大丈夫かしら…？」



「大丈ー夫！」






明日、３人は任務に出る。

その任務、少し…というか、明らかに等級と難易度が合っていない。

生死不明の５人の救助に１年生が派遣されていいものか。



俺はコイツらとは別でこれから郊外の方に任務だ。戻ってこられるのは早くても明日の昼ごろ。

五条さんも出張… 何か仕組まれている…？






「それより、一色も任務なんだろ。１人だけどがんばれよ！」



「ありがとう。みなさんも」






おう！と笑ってこっちに返す３人。

俺の任務も一級のものだが、おそらく問題はないだろう。


が、このタイミングでおかしい。絶対何かある。






「あの、やっぱり」



「大丈夫よ！！そんなに心配しなくたってちゃんとやれるわ！」



「そうそう」



「あくまで生死の確認と救助だからな。戦闘はなるべく避ける」



「じゃあ、何かあれば連絡を。空メールでも、コール１回でもいいです」






普段は全く人の心配などしない俺がここまで心配してやってるんだ。

少し危機感を感じろ。






「では、行ってきます」



「お土産は小籠包で！」



「中華街には行きません！」






「がんばれよ」と笑う虎杖の声に手を振って補助監督の車のもとまで歩いていく。


今回の采配、やっぱおかしい…

普段ならもっと高い等級の術師の派遣のはず。あの３人じゃ１番高くて２級の伏黒…


そして意図的にとしか考えられない俺と五条さんの任務のタイミング。

チッ、俺がここでうだうだ考えてても埒が明かねぇか。



既に着いている補助監督の車に乗り込む。






「長谷川さん、今回の任務おかしいと思いませんか？」



「そうですね… 上層部が何か企んでいることはまず間違いないでしょう」



「…ですよねぇ」






そのほかは大して言葉を交わすことなく現場へ向かった。



そして、この嫌な予感は最悪の形となって当たることになる。








__________

長谷川(はせがわ)


一色Aの任務によく就く補助監督

なにかと世話焼き


「五条さんは彼女のことを『粗暴』って言うけど柔和の間違いだと思う」

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