肩書き ページ36
「な、なんなのですか突然!私に反抗されたことなど一度も」
「それは、屋敷の中だけでございます。屋敷じゃ1番強いのはあのジジィですが、屋敷を出た今、次期当主の私とたかが年季の入っているだけの給仕。
どちらが上か分からないほど、馬鹿じゃありませんよね?」
「じ、ジジイ!?」
そうだ、何を怖がってるんだ俺は。
屋敷から出れば俺がルール。俺が中心。
コイツらは俺の邪魔する、いや、俺に立って並ぶ権利すらない。
「何を仰っているのか理解ができません!一色家の由緒あるしきたりまで破り、野蛮な言葉遣い、終いには呪術師になる!?
勘弁してください!貴方様はご自身の力がどれだけ強大か理解してらっしゃらないのです!!」
だからここで学ぶっつってんだろうが。
わかんねぇクソババアだな…
あーぁ… しきたりも破ったし、こんなに自分の家を貶めること言っちゃったし、厳罰対象だな…
今回は座敷牢で済めば軽い方か…
「はいストォーップ」
「っ、五条さん」
「僕も一応御三家の一端で育てられてきた人間だから言うけどさ、
…たかが召使いが権力者の前に立つって、意味わかってる?」
それって軽く死刑だよ、と言う五条さんも、やはり五条の人間なのだなぁと改めて思わされる。
そう。頭を垂れ、須く平伏せ。俺の道に立つっつーのはそう言うことだ。
だんだんと顔が青くなっていくババア。
ケッ、ざまぁみろ。
「と、とにかく、この事は貴方様のお父様にご報告させて頂きますから!!
荷物は置いていきます!ご自由にどうぞ!」
「それでは、お気をつけてお帰りなさいませ」
慌てたように俺たちから距離を取り、吐き捨てる。
俺は先ほどとは違い、にこやかに見送った。
はぁ、
あ"ー、やっちまった。
これで俺はさらに自分の首を絞めたってワケか。うざってぇな、こんなしがらみ。
そうだ、みんなに謝ら…
「ちょっとちょっと!今のなんだったのよ!アンタそんなにイイトコのお嬢様だったワケ!?私様付けなんて生まれて初めてされたわよ!!」
「俺も俺も!凄かったな!やりとり!急に悪役っぽくなった!!連れてかれなくて良かったよ!」
「お前の作法すごい綺麗でびっくりした。伊達に一色の人間じゃないな」
「えぇ〜?みんな僕の活躍は〜??」
「先生そんな役に立ってなかったじゃん」
「そうね、モブってとこかしら」
「…」
あれ、もしかしてあんまり気にしてなさそ?
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蓮夜 - BLEACHですか!?かっこいい!!!めっちゃ面白いです。応援してます!!! (5月20日 14時) (レス) @page3 id: 574d664119 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - 続編ぜひ、読みたいです!読んでる側からしたら、いい所で区切られたからこそ気になっちゃいます笑 (2021年1月13日 22時) (レス) id: a30ea6f0a7 (このIDを非表示/違反報告)
朱希 - 凄い面白い更新頑張ってください (2021年1月13日 12時) (レス) id: f434abfcd6 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - めちゃくちゃ面白い…神作品!!めっちゃやばい!(語彙力) (2021年1月6日 10時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
2代目(プロフ) - 第6十刃!!!神ですか!?神!?更新頑張って下さい! (2021年1月4日 22時) (レス) id: 7fe9481e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宮 | 作成日時:2020年12月31日 21時