何この状況 ページ34
釘崎side
「何勝手なことしようとしてくれちゃってんの?」
「先に勝手をしたのはそちらでは?」
なに、何なのこれ。
なんで一色は何にも言わないの?
ていうか、そんなイイトコのお嬢様だったわけ?
…でも、さっきの一連の流れを見たら厳しい家に育てられたんだなってことがわかる。普段の口が悪い一色からは考えられないほど繊細だった。
「あるべき物はあるべき所にあるのが決まりでしょう」
「そんなくだらない決まりでこの子の未来を奪っていいと思ってんの?」
「六眼と無下限の抱き合わせだという五条家の御子息がどんなものかと思えば、この程度。
ご冗談は大概になさいませ」
「なんなの、君。すっげぇムカつく」
「A様はこちらにお着替えください」
「待てって。Aは?どうしたいの?」
ずっと俯いていた一色の拳は握りしめすぎて血が滲んでいる。
名前を呼ばれてゆっくりと顔を上げるも、その表情に感情はない。
荷物を差し出されても受け取る気は無いようだけど、
…大丈夫なの?
「私は、」
「貴方様は何も知らなくていいのです。ただ従順に、一色の優秀な駒として、」
「黙れよ」
「っ、お話は車内で聞きます」
おばさんは先生の圧に押し黙り、足早に一色のことを連れて行こうとする。
一色も何か言いなさいよ!なんで黙ってんのよ!
って、友だち1人に声もかけられない私が言うことじゃないけど…
だめ、いかないで…
「なんで一色のこと連れてくの?」
「はい?」
ばっか、虎杖!!!
何いきなり言い出してんの!!この一色触発な空気わかんないの!!?
空気読めよこのバカ!
「あ、スンマセン!でも、一色は帰りたくなさそうだし…
俺、しきたりとか、古い家の力関係とかわからないけど、無理矢理は良くないと思う!」
わからないなら言うなやぁぁぁあ!!?
伏黒も微妙な顔してるじゃない!!
これ、私たちも加勢した方がいいのかしら…
「…ぷっ、くくくく、」
「え?五条先生?」
「いや、よく言ったよ悠仁… くくく、」
「???」
449人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蓮夜 - BLEACHですか!?かっこいい!!!めっちゃ面白いです。応援してます!!! (5月20日 14時) (レス) @page3 id: 574d664119 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - 続編ぜひ、読みたいです!読んでる側からしたら、いい所で区切られたからこそ気になっちゃいます笑 (2021年1月13日 22時) (レス) id: a30ea6f0a7 (このIDを非表示/違反報告)
朱希 - 凄い面白い更新頑張ってください (2021年1月13日 12時) (レス) id: f434abfcd6 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - めちゃくちゃ面白い…神作品!!めっちゃやばい!(語彙力) (2021年1月6日 10時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
2代目(プロフ) - 第6十刃!!!神ですか!?神!?更新頑張って下さい! (2021年1月4日 22時) (レス) id: 7fe9481e51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:宮 | 作成日時:2020年12月31日 21時