vs 伏黒 ページ28
伏黒side
釘崎がギブし、次に俺と一色で戦うことになった。
コイツは飄々としていて掴めない性格、そして強力な呪術を使い、何より特級呪霊を身体に住まわせている。
極め付けは一色の家の令嬢だということ。あの家は何かと謎が多い。
知れば知るほど謎は深まるばかり。
「じゃ、スタート」
「大蛇!」
先手必勝!
一色はゴリゴリの近接系だと思うが、先日の六本木の廃ビルの件で目の当たりにした呪術の操作も並外れている。
向こうが認識する前に、こちらに流れを持ってくる!!
ダァン!!と音とともに地に尾を叩きつけた大蛇。その下には一色。
やばい、やりすぎたか…?
そう思って大蛇の尾を退かせると、そこには無傷の一色。
まずい!
早く、コイツから離れなければ…!
すぐに後ろに飛び退き、鵺を呼び出す。
「あー… やっぱり出力の調整はうまく出来そうにねぇな…」
何事もなかったかのように手を握ったり開いたりして、何かを確認している。
大蛇に更なる攻撃を命じ、鵺にも同じように命令する。
「畳み掛けろ!」
激しい砂埃と攻撃により一色が倒れたのか確認ができない。
少しして攻撃を止めるよう命令し、一色がいるであろう場所に近づく。
と、
「………式神使い………これはなかなか…!」
ボソボソとなにかを呟いている影を砂埃の中に見つける。
効いていない…!?
そんなバカな!少なからず鵺が羽に纏っている電気にはダメージを受けているはず…
大蛇の攻撃だって決して手を抜いていたわけではない…!
あぁ…
これはダメだ、
コイツは危ない。
「次は、私ですね」
「!!?」
な、速!
全速力で退き、アイツの間合いから出たと思った。にもかかわらず、一色は一瞬で目の前に。
一発腹に強いのを食らって、そのまま地面に叩きつけられる。
細かい攻撃もいくらか食らい、手足が動かない。上手く神経系にダメージを与えられた…!
起き上がれない!!
「がハッ」
「ほら、次は?」
次は?と言いながら俺に馬乗りになる一色。
もう一発殴ろうとしているのか、振り上げられたその腕には鵺の羽のように電気が帯びている。
これ以上は無理だ。
油断した。
「参っ、た」
ヒュッと鼻先寸前で止まった拳。
コイツ、顔面狙ってきやがった。
あー、やばい。起き上がれない。
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蓮夜 - BLEACHですか!?かっこいい!!!めっちゃ面白いです。応援してます!!! (5月20日 14時) (レス) @page3 id: 574d664119 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - 続編ぜひ、読みたいです!読んでる側からしたら、いい所で区切られたからこそ気になっちゃいます笑 (2021年1月13日 22時) (レス) id: a30ea6f0a7 (このIDを非表示/違反報告)
朱希 - 凄い面白い更新頑張ってください (2021年1月13日 12時) (レス) id: f434abfcd6 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - めちゃくちゃ面白い…神作品!!めっちゃやばい!(語彙力) (2021年1月6日 10時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
2代目(プロフ) - 第6十刃!!!神ですか!?神!?更新頑張って下さい! (2021年1月4日 22時) (レス) id: 7fe9481e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宮 | 作成日時:2020年12月31日 21時