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ごじゅう ページ5

初戦

結果的に言えば、烏野が勝った



格下だとどう見てもわかる相手

負けないだろうと思える相手


会場の人も烏野の勝ちだって確信してる



でも、

それでも烏野(彼ら)は全力で臨んだ



なんて奴ら………


純粋に、すごいと思った



コートで片付けを始める中、日向くんは両手の拳を握りしめて何か言っている


ここからじゃ聞こえないなぁ……




「英。烏野、すごいね」


「……ビビった?」



「なわけ。勝つのは、俺たち」




そろそろアップだと、立ち上がったところで少し離れたところにいる岩泉さんたちの方に目をやる


んー、やっぱみんな思うところがあるよね




「あいつら…午後にもう一試合あること、分かってんすかね?」


「ん?」


「だって、あそこまでいったら逆転はないんだし…… なるべく体力を温存しといたほうが………」




まぁ誰でもそう思うよね

俺もそう思う


でも、誰よりもいい奴らだ!あいつら!!

俺、烏野割と好きかも。




「良かったじゃん、本気が見れてさ。でも変人速攻はやんなかったね」


「向こうのコートも終わった、伊達工の圧勝だ。」


「烏野対伊達工か。どっちが勝ちあがってきますかね?」


「行くぞ。次、勝たなきゃそこに行けないんだ」




俺たちも後に続き、ギャラリーから出た

そうだ、次の試合出られるかな


とりあえず、走りいかなきゃ




「俺たちってシードだからこの次の試合だよね?」


「うん」


「……なんか、腹ん中ぞわぞわする」


「吐く?」


「吐かない」


「緊張かよ」


「かも」




英との何気ないやり取りで少しずつ自分の周りの空気が温まっているような感覚になる


え、緊張するとぞわぞわしてこない?




「何を(じゃ)れてんだ」


「「なんでもないです」」


「行くぞ。アップ、烏野の横だからな」


「まじすか!」




へぇぇぇ

上から見るのとじゃ全然違うんだろうな



何よりあの超速攻


間近で見たい




「ワクワクしてきたね」



「別に」



「あっそぉーー」





相変わらず冷たい奴だな。

そんな会話をしながら階段を降りる


俺たちはベンチとはいえ一年だし、試合の準備をしなければならない。

まぁカゴの取り合いだよね。楽だし。




「皆ー、手前のチームのラリー終わったら行くよー」


「「「はい!」」」




あぁ、


はやく、はやく

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(プロフ) - しのはさん» はじめまして、コメントありがとうございます! そんなっ、素敵だなんて、照れちゃいます…嬉 (2021年8月25日 22時) (レス) id: 7e744ae5d4 (このIDを非表示/違反報告)
しのは - 初めまして。しのはと言います!とても素敵な作品でした〜!続き楽しみにしてます!! (2021年8月24日 16時) (レス) id: 51838f05e5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 京凛さん» ありがとうございます!ちょっと今、リアル多忙なのでできる時に少しずつ進めていきますね!! (2021年6月27日 23時) (レス) id: 7e744ae5d4 (このIDを非表示/違反報告)
京凛(プロフ) - 応援してます!! (2021年6月27日 21時) (レス) id: c8e77dbc20 (このIDを非表示/違反報告)
京凛(プロフ) - めっっっちゃ好きです!大好きです!更新頑張ってください!! (2021年6月27日 21時) (レス) id: c8e77dbc20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月28日 12時

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