はちじゅうに ページ37
…まずい、逃げたい………
とっても逃げたい………
エンセイ、ムリ？？？？
横に座っている英をチラ、と見るとこっちをニヤニヤして見ている。ックソ！コイツ！自分がなまじ頭が良いことを自覚してバカにしてきてやがる！！！
今にも走り出そうとする俺を練習着の襟を掴んで捕まえる英
くそー！はなせー！！！
助けを求めるように近くにいる金田一を見やる
「あ、あかっ、赤点！赤点っ、て、何点からですか…っ！！？」
「おいA嘘だろ…！？」
「ど、どうしよう金田一…！！俺、小テストでも数学毎回引っかかってんのに！！！」
「俺たちも部活続けるからには勉強と両立しないとな…なぁ、松」
「いや、だとしても赤点は無ぇ」
「無ぇな。……無ぇよなァ？及川？？」
泣き叫ぶ俺たちを横目に平然とする３年生は流石、と思っていたけど、岩泉さんが及川さんに声をかける
そろーっ、と話題から上手く逸れようとしているのがバレてオーバー気味にビクッとする及川さん
「うっ、うん！？もちろん、！！」
「テメ、主将が補習でいないなんてこと恥ずかしいから勘弁しろよな！！」
「頼むぞマジで」
だ、誰かに教えてもらえば、！
やばい、このままじゃ確実に赤点……！！！
教頭に直々に頼むか……？ここは校長？いや、それとも監督か………？
あ"ー！！！！！誰でもいいから頼むよ！！！
いよいよ頼るところがなくなり、最後の砦、溝口くんへ助けを求める
溝口くんは絶対脳筋だ！！そうだよきっと！！！味方はアンタしかいない！！！
「み、溝口くん！！」
「悪いなA、俺は勉強も運動もそこそこできたタイプだ」
「……………詐欺だッッ！！！！！」
白く燃え尽きたように真っ白になっていく俺含め、及川さん含め………
焦りに焦りどうにもならない
あ、もうこりゃ無理だ。
サヨナラ俺の初遠征………
涙を流しながらサラサラと砂になっていた時、岩泉さんの声が響く
「お前ら！狼狽えんな！！テストまでまだ時間はある！このバカ共抜きで俺たちの本気が出し切れるか！！？いいや出せない！」
「岩ちゃん……それはそれで悲しい………」
バカ共、と主に俺、及川さんを指差して言う
フォロー、なの、か、？
嬉しいような、嬉しく無いような………
「コイツらをどうやって遠征まで持っていくかが俺たちのキーだ……！！！」
ひぃぃ！？
い、岩泉さん、目が据わってる！！！
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宮(プロフ) - しのはさん» はじめまして、コメントありがとうございます！ そんなっ、素敵だなんて、照れちゃいます…嬉 (2021年8月25日 22時) (
レス) id: 7e744ae5d4 (このIDを非表示/違反報告)
しのは - 初めまして。しのはと言います！とても素敵な作品でした〜！続き楽しみにしてます！！ (2021年8月24日 16時) (レス) id: 51838f05e5 (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - 京凛さん» ありがとうございます！ちょっと今、リアル多忙なのでできる時に少しずつ進めていきますね！！ (2021年6月27日 23時) (レス) id: 7e744ae5d4 (このIDを非表示/違反報告)
京凛(プロフ) - 応援してます！！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: c8e77dbc20 (このIDを非表示/違反報告)
京凛(プロフ) - めっっっちゃ好きです!大好きです!更新頑張ってください！！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: c8e77dbc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2020年6月28日 12時
