さんじゅう ページ31
国見英side
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」
「お前ほんと体力ないよね」
「うる、せ…はっ、は、」
部活が終わり、片付けをして倒れるA
にしても体力なさすぎるだろ
モップがけまでは生きてたんだけどな
死んだ？
ちょんちょん、とうつ伏せに倒れた片割れをつついていればそこに花巻さんがやってくる
「おーおー、大丈夫か？」
「………」
「屍っすね」
「ぎゃははははは！」
見たままを伝えると腹を抱えて笑う花巻さん
先輩方も片付けが終わりこちらへ歩いてくる
「汗拭いて水分摂れよ。倒れんぞー」
「花、こいつどしたー？」
「死んでる。っくくく」
「Aくーん！おーい！」
先輩方に囲まれてなんともシュールな光景が出来上がってる。揃いも揃ってゴリラだから見ようによってはリンチだぞ。
なんだあれ
「………死ぬ」
「あ、まだ生きてた」
「勝手に殺すな」
「いや、だって死んでたし」
「英のくそやろう」と呟きながらも起き上がる素振りは見せないA
まじで大丈夫か？
「なぁ、そろそろ起き上がれって。自主練するよ」
ピクッと反応するA
こいつほんとにバレー好きだな
「もうちょっと…」
「まぁ疲れたんならいいよ。初日だし、ブランクあるお前からしたらしんどいよな」
「……」
「あーあ、せっかく先輩たちともできるのになー。俺も楽しみにしてたのになー。疲れたならしょうがないかー」
「はぁ？疲れてねぇし。余裕だわ。早くしろよ、置いてくぞ」
「ぶふっ、チョロ…」
金田一が俺とAの間でアワアワしてたけど周りにいた先輩たちは各々に吹き出している
だってこいつチョロすぎだろ…ぶふっ
「そうだ！Aくん、サーブ練したいから付き合ってよ！！」
「いやですよ。あんたのサーブなんて触った日には腕もげます」
「即答！？」
「意外、絶対に上げて見せます！！とか言うんかと思ってた」
「俺、それよりも松川さんにブロック教わりたいです」
「俺？いいけど…岩泉ー、いいよなー？」
「？あぁ」
「エッ、岩泉さんが相手ですか…！？」
「決まりだな」
「俺やっぱり、」
「そうと決まれば早速やろー」
「えっ、あ、ちょ、待っ」などと必死の抵抗を見せているも首元引っ張られて連れて行かれた
ブロックか…
そのままでもいいと思うけど、Aがダメだと思ったのならダメだったんだろう
まぁ確かに、締めが甘い時があるよな
俺はアンダーをもう少し精度高くしたいな。疲れてくるとどうにもノーコンでだめだ。
渡さんいるし、ちょっと教わってこよう
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はつね(プロフ) - 男主かな？めっちゃ面白い！ (2020年10月24日 7時) (
レス) id: d82ff4a995 (このIDを非表示/違反報告)
無気力なバカ - 英との関係とかすごく良いと思いました。面白いです。これからも更新頑張って下さい。 (2020年4月12日 22時) (レス) id: 9900cccf42 (このIDを非表示/違反報告)
ぜる - ツインズカワヨイ...。読みやすくて、今は誰が話しているかとても分かりやすかったです。 (2020年4月12日 17時) (レス) id: 725efa7c46 (このIDを非表示/違反報告)
風華(プロフ) - 誰がなにを言ってるかわかりにくいので、カッコの前に名前書いて欲しいです。 (2020年1月3日 11時) (レス) id: a3f48bb6df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2020年1月2日 3時
