あ、ども。国見ツインズやってます。【ハイキュー】

にじゅうはち ページ29

及川徹side




「入部届け出すって朝自分で言ってたじゃんか」


「んー…… 俺さっきどうしてたっけ………」


「ポケットに入れてた」


「あ、ほんとだ」


「名前書き忘れてるけど」


「えっ」




俺は今、なにを見せられているのだろう

目の前にいるこの双子…… もとい、国見英と国見A



数分前に国見ちゃんがAくんの手を引っ張って俺のところに来たところまでは良かった

そこからなぜか、急に2人がじゃれ始めた


終いには名前を書いてない、と





「えっと、入部届け？」


「ほら、A」


「あ、及川さんシャーペン貸してください」


「え、あ、うん。ちょっと待ってて」




うーん、マイペースだ

一度席まで戻りシャーペンを取ってもう一度廊下へ


冷静に考えればなんで俺後輩の入部届けのためにいちいち教室に戻ってるんだ？？と答えの出ない問いが襲ってくる

気にしたら負けだ。




「はい」


「ありがとうございます」




目の前で入部届けに名前を書いていくAくん

名前って普通1番先に書かない？俺だけ？？




「お願いします」


「はーい、ちゃんと受けとりました！

それにしても、Aくんバレー部入ってくれるんだね！！嬉しい！！！」


「ありがとうございましたー」


「エッ、アレッ、冷たくない？？」




そう言ってほんとに帰っていった国見兄弟

俺の扱い……



いやぁ、でも、Aくん入ってくれるの嬉しいなぁ！！！


あの子強かったしなぁ…！

やっぱり誘って良かった！！！




「お。及川どした？」


「見て見てマッキー！」




じゃじゃーん！


購買から帰ってきたらしいビニール袋を持ったマッキーにちょうど今貰ったばかりのAくんの入部届けを見せる




「おぉぉぉ！ついに！！」


「なになに、どーしたの？」


「見ろよ松川！Aバレー部入るって！！」


「おぉ！」


「岩泉このこと知ってんの？」


「まだ岩ちゃんには言ってないけど」


「このまま秘密にしとこうぜ」


「放課後が楽しみだな」




まっつんとマッキーと話していると岩ちゃんが廊下に出てきたのが見えたので「じゃあまた！」と言って教室に入った






______________________



その頃の国見兄弟




「お前が一緒に行ってくれって言ったんだろ」


「ごめんごめん」


「なんで教室行ったら寝てんだよ」


「ごめんてば」

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