ちゅーしたいお年頃 ３ ページ40
その可愛さを大いに発揮して無敗を誇っているAであるが、どうにもこの男にだけは勝てないかもしれないと考えているのが今目の前にいるこの男
「Aの髪は本当に綺麗だね。どれ、今日は動きやすいように結ってやろう」
「うん！」
そう、イゾウだ。
艶やかで、それでいて男性的な色気を放つ彼は色仕掛けなどきっと通じないのだろう。
それほどまでに美しい。
だがしかし、相手はA。
詰まるところ、幼女である。
男を虜にする手馴れた女でもなく、可愛いを計算尽くした打算的な女でもない。
「そら、できた」
「うわぁ！かわいい！」
「よく似合ってるよ。リボンもつけてあげようね」
イゾウの施した髪型はツインお団子
三面鏡になっている古風なドレッサーの前に座るAはわくわくしながらその手元を見ている。
かわいいなオイ。
手際よくつけられていくピンクのリボンはAのシルバーの髪によく映え、幼い顔により可愛らしさを与えていた。
「できたよ」
「かわいい！いぞう！A、かわいい？」
「もちろん」
「えへへ、ありぁとう！」
例の如くちゅ、とイゾウの白い頬に唇を寄せたA
流石のイゾウも予想外だったのか、唇の触れたところに手を当て目をぱちくりさせる。
なんてかわいいことをしてくれるんだこの愛し子は、と。
義理堅く、誠実な男である彼は他の男たちよりも芯をしっかりと持っているはずだ。
「なんてかわいいことをするんだい、お嬢は」
「うん？」
チョロかった。
存外この男も兄バカであった。
終いにはAを抱きしめ「金平糖をあげようね」とおやつまであげる始末。いや、激チョロじゃねーか。
心の声まんま出てるわ。
「いぞ！はなして、ぱぱのとこいく！」
「…………もう少しここにいないか？」
「かみのけかわいいくしてくれて、ありがとう！」
「くぅ〜………かわいい……………」
こうして、最大の敵までも骨抜きにしたAはラスボスの元へと向かった。
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ひかり(プロフ) - 平和すぎてなんか友達とたけのこ派かきのこ派か口論してんの馬鹿らしく思えてきました笑 (10月17日 20時) (
レス) @page46 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
ロイ - みんな、メロメロでおもしろい！更新楽しみにしてます！ (9月2日 13時) (レス) id: 97a54b5f8a (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - やっぱり幼女は世界を救いますよね（） (8月27日 15時) (レス) @page41 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
こーへい - 妹が可愛すぎる！（グハっ！！！！） (5月27日 18時) (レス) @page28 id: 3e75524924 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 妹ちゃん優しすぎます！！ (2023年4月11日 12時) (レス) @page28 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2023年2月23日 4時
