新しい風 ３ ページ26
・
気づけば俺の身体は隊長格とやらに床に押さえつけられ、腕の中にいたはずのガキは女型のやつが大事そうに抱えていた。
「お前ェよ、エース。俺たちのことはどれだけ罵ろうとも、戦いを挑もうとも構いやしねェさ」
「だが、お嬢に手を出したのはいけなかったねェ？」
「全く、サッチがちゃんとしてないからこうなるんでしょ」
「ンな！？じゃあハルタ！お前が話しかけてやりゃアいいじゃねェか！」
「やーだね！なんで僕が」
「俺は中に戻ってるよ、お嬢が泣き止まないからね」
「アッ！？ズリぃぜイゾウ！！」
コイツら3人だけじゃない。至る所から殺気がビリビリと伝わってくる。どこからでも俺を殺せるように。
そんなに大事ならちゃんと囲っとけってんだ。
抵抗の意思がないことを見せるとあっさりと離してくれた。「次は無いぞ」と恐ろしい言葉を残して。
しかし、不思議なのはここからだった。
どんな心の変化なのか、あのガキが俺に付きまとうようになったのだ。
「えーすぅ！えほんよんで！」
「だあぁうるっせェ！俺は今そんなことしてる場合じゃねーんだよ！！」
「うっ、ひぐっ、」
「アッ、おいおい、泣くな、！！お、俺が悪かったよ……だからな、な？泣くなって、頼む。アイツらが来る」
「ふぇ、ふえええええええええんん！！！」
「まーた、エースのやつがAのこと泣かしてやがる！！っはははは！今日は最短で誰が来るかな！」
「イゾウ隊長だろ」
「いやいや、意外とジョズ隊長かも」
「変わり種すぎるだろっ！？」
「そういやよく一緒に日向ぼっこしてるよな？」
「「「！！？」」」
そんなことどうでもいいからさっさと俺を助けろ！！！
ヤベェッ！！
まじでやべェ！！！！
パイナップルがこっちくる！！！！
「エースゥゥゥゥ！！！！」
「ぎゃあああああああ！！！！」
こうして、また、日一日と経っていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 942人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひかり(プロフ) - 平和すぎてなんか友達とたけのこ派かきのこ派か口論してんの馬鹿らしく思えてきました笑 (10月17日 20時) (
レス) @page46 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
ロイ - みんな、メロメロでおもしろい！更新楽しみにしてます！ (9月2日 13時) (レス) id: 97a54b5f8a (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - やっぱり幼女は世界を救いますよね（） (8月27日 15時) (レス) @page41 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
こーへい - 妹が可愛すぎる！（グハっ！！！！） (5月27日 18時) (レス) @page28 id: 3e75524924 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 妹ちゃん優しすぎます！！ (2023年4月11日 12時) (レス) @page28 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宮 | 作成日時：2023年2月23日 4時
