たとえ手段は不純でも、この気持ちに一点の曇りナシ！！【呪術廻戦】

アイ・ラブ ４４ ページ44

美味しいお料理にお腹も心も満足し、お店にお礼を言って外へ出る


しかも建人くんいつのまにかお金払ってたんだが？？

できる男がすぎる……！






「建人くん、今日はありがとう！こんな素敵なお店連れてきてくれて。すごくおいしかった！」



「喜んでもらえたなら何よりです。それで、A」



「ん？」



「このままもう少し私に付き合ってくれませんか？」



「もちろん？」






再び車に乗せられ、揺られること数十分

着いたのは、何やらまた綺麗な場所


街の明かりから少し離れていて、空がとても映える






「お花畑？」



「ええ、ライトアップされていて綺麗ですね」



「うん！すっごくきれい！月も出てきたし、晴れてるから空も綺麗だね！」



「あなたの方が綺麗ですよ」



「も、もうっ、建人くんどうしたの？？今日はほんとに王子様みたい……」






会話をしながら手を引かれ、お花畑の中心へと歩いていく


それにしてもいつもより王子様………

いやん、照れる



なんてふざけてる場合じゃない。結構心臓バクバクでやばい。口から出そう。どうしよう。かっこいい。


すると、ゆっくりと歩みを止め私の方に振り返り跪く建人くん


んえっ！！？






「け、建人くん！？」



「A、私と結婚してください」






そっと取り出された小さな箱の中にには、鈍く光るシルバーの婚約指輪


………えっ、ほんとに、、？






「っふ、うぅ、するにっ、きまってるじゃん……！！」



「っ、よかった……！」



「うぁぁん、！！！」






ぎゅ、と抱きしめられる身体


あまりの嬉しさに泣くことしかできず、建人くんに弱々しく抱きつく

ホッとしたような表情の建人くんがちらっと見えて、「あぁ、私のために緊張してくれたんだな」って


そう考えてまた泣く。



しばらく泣き続け、落ち着いた頃にスンスンと鼻を啜りながらも建人くんの顔を見る






「ううっ、ぇぐッ、こんなにっ、幸せで、っいいのかなぁ…！」



「いいんですよ。これからもっと、2人で幸せを作っていきましょう」



「っう、うぁぁぁぁん、！！げん"どく"ん"ん"ん"ん"」



「ほらほら、あんまり泣くと可愛い顔が勿体無いですよ」






今考えるとすっごい綺麗な夜空の下で、そんでもってお花畑の真ん中で泣き続ける私ってだいぶカオスだったと思うけど、だいたいこんな感じかな


ロマンチストだよね、建人くん



私の王子様はずっとずっとかっこいいから困る






「あ！おかえり！建人くん！」



「ただいま。今日はあなたの好きなケーキを買ってきました。あとで一緒に食べましょう」



「わぁーい！♡」

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