アイ・ラブ ３８ ページ38
七海side
日に日にAの目の下の隈が濃くなっている
本人はなにもないと言っていたが、何かあることは間違いない。
それなのに、私に迷惑がかかることを恐れてその��なにか��に対するヒントさえも上手に隠してしまっている
つい先日、夏油さんから頂いた電話も引っかかる
_____「ちょっといいかな、七海」
「どうしましたか？」
_____「最近のAのことなんだが、どこか様子がおかしくないか？」
「やはり夏油さんもそう感じますか」
_____「この前、Aとお昼を食べていた時に、なにやら鞄から出てきた茶封筒を開けた時からなんだ」
「………茶封筒、」
_____「うん、少し震えてて……そこに何かあるはずだ」
「ありがとうございます。何かあったらご連絡します」
妻とはいえ、勝手に人の鞄を開けるのは些か忍びないが、Aの身の方が心配。
探していればすぐにわかった。
意を決して開けてみるとその内容にゾッとする。
数々の盗撮写真や手紙、物が届いているようで、私に見つからないように律儀にまとめていたのだ。
これはかなりまずい。今日は確か補助監督さんにお迎えはお願いしていなかったからひとりで高専に向かっているはず、！
大急ぎで家を出る。
その途中で夏油さんと五条さんにも連絡を入れ、あの子のスマホにも呼び出しをかける。一向に繋がらないことにイラつきながらも駆け回っていると、微かにあの子の声が聞こえた
『たす、け……け、とくん………』
普通なら聞き逃してしまうほどの、ほとんど空気が漏れ出たような音。確かに聞こえた、間違いない……！
少し遠くに見える曲がり角の先に、今朝見たばかりの人影が引きずられていた
「A！！！！」
「あーあ、来ちゃったよ」
「チィッ…… その子から手を離せ。触るな……！！！」
「はぁ？なに言ってんだオッサン。Aは俺のだよ。俺と一緒になる運命なの。だからさ、お前はいらない」
「どうやら言葉の通じない相手のようだ」
平日の真昼間、人通りは不思議なほど無い
相手は非術師で、どうとでもなる。
いっそこいつを………
第一優先としてAを腕の中に奪い返す
A、！と呼びかけるも意識を手放したようで返事がない。
太腿には2箇所の刺し傷、脇腹にはいくつもの深い切り傷、そして腫れ上がった顔には複数の打撲痕。見える場所だけでも夥しいほどの痣や傷がその体を支配していた
「返せ！！A返せよ！！！」
「その
殺す、そう言いかけた時、くっ、と服の裾が引っ張られた
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宮(プロフ) - 虚無さん» コメントありがとうございます！リクめちゃくちゃ嬉しいです！そしてこれまた胸がドッキドキナナミン！！さいこう！爆速で書き上げます！ (5月22日 3時) (
レス) id: af56163768 (このIDを非表示/違反報告)
虚無 - 熱出ちゃった夢主ちゃんの逆がみたいです！(個人的には夢主宅まで運んで看病しててほしい)それで、ナナミンが寝ぼけて？好きって言っててほしい (5月20日 20時) (レス) id: 4a11fac183 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 - 宮さん» めちゃめちゃ良かったです!!リクエスト応じてくださりありがとでした!!! (2022年5月9日 5時) (レス) @page17 id: 23123a7f78 (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - 月宮さん» コメントありがとうございます！リクめちゃくちゃ嬉しいです！なんっって私得なシチュ…！！？ぜひ書かせていただきます！ (2022年5月5日 9時) (レス) id: af56163768 (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - 森さん» コメントありがとうございます！ほんとですかぁー！？すっっっごい嬉しいです！！ (2022年5月5日 9時) (レス) id: af56163768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2022年3月21日 17時
