たとえ手段は不純でも、この気持ちに一点の曇りナシ！！【呪術廻戦】

アイ・ラブ ２９ ページ29

「それでは」って言って行っちゃった建人くん






「やっぱりなんかおかしい…………？」






むむむむ…？


…………はぁ。考えるのやめよ。向いてない。私も早く行かなきゃ。先生怖いんだもん。











__________









「みんなおはよう………」



「どったの有馬さん、元気なくね？」



「ばか！虎杖！アンタちょっとは気を使いなさいよ！！Aさんが元気ないのなんて理由はひとつしかないでしょ！？」



「どうせまた七海さんですね」



「えっ、ごめん有馬さん、！！そんなつもりなかったんだけど」



「いいよ…… 悠仁くんのその優しさが痛い……… そして野薔薇ちゃんと恵くんの塩な対応もそれはそれで痛い………」






もはや心配してくれてるのは悠仁くんだけ………

そして私の気分がこんなに落ち込んでいるというのに今日も一年生は元気。特に野薔薇ちゃん。



もうなんでもいいよ、君たちほんと仲良いね………






「みんな！おっはー！って、あれ？なんでAいんの？これから授業だけど。出てけよ」



「悟！アンタってやつは人の心が無いわけ！！？こーんなに可愛い私が悩み事ありそうにしてるってのに！！」



「知らねーよ、邪魔だよオマエ」






ばーん！と勢いよく教室のドアが開かれたかと思えばウザいくらいハイテンションな(いつもの)悟


あんたの可愛い後輩に向かって邪魔とはなんだ邪魔とは！！許せない！！！人でなし！！くず！！底辺のゴミ！！！






「邪魔とか云々の前に、五条先生今日は13分遅刻ですけど」



「………まぁ、そこにいてもいいわ。A」



「怖いくらいの手のひら返し」



「どうせ七海のことだろ。あいつ出張の報告書出して終わりだと思ってたのに急に任務入ってかわいそー」



「そうなのそうなの！！今日は一緒に出勤予定だったのにぃ！！！」



「勢いが怖い」






さしてかわいそうに思ってもなさそうな悟にグワッと近づくと割と面白いくらい引かれた


まぁまぁ、と悠仁くんに宥められてたところ、「あ」と何か思い出したように悟が声を上げる






「でも、なんか今日様子がおかしかったような」



「それはどう！？どこがどんなふうに！！？」



「ちかい」



「私的には、朝『おはよう』って返した時に『お疲れ様です』って返されたあたりからは変だと思ってるんだけど！疲れてるのかなって思ったけどいつも通りに接したよ？？？そういう変な気遣い建人くん嫌がるから！でもさ、眉間の皺も今日は3ミリくらい深かったし、絶対に口を開かないと心に決めたような真一文字だったねあの口！行ってきますのちゅ、」



「ちかい」

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