たとえ手段は不純でも、この気持ちに一点の曇りナシ！！【呪術廻戦】

アイ・ラブ １５ ページ15

「あっ、学長(先生)は！？先生いない！？うわ、よかったラッキー！次遅刻バレたら危なかったんだよねぇ」






がっちでヤバかった。散々先生から逃げ回ってきたけど、今度こそ鉄拳を喰らいそうだ！！！


こんな体調の優れない日に先生から逃げ回るのは至難の業だよ。キャサリンたちは呪霊だから体力切れなんてものないし、捕まったが最後なとこある。




べつに、？怖いとか、そんなんじゃないし？いや、こわいけど？そのあとのお説教が嫌とかでもないし、？


……………やっぱりどっちもイヤ！！！






「喜んでるとこ大変心苦しいけど、学長がAのこと呼んでたよ。高専に着き次第早急に学長室来いってさ」



「悟！？アンタってやつは人の心がないの！！？」



「はいはい、お説教とたんこぶ増やさないためにも早く行った方がいいんじゃなーい？」






きっと悟には緑色の血が流れてるんだ、宇宙人なんだ、きっとそうだ、


「生きて帰ってこいよー」なんて、みんなは笑顔でこっちに手を振ってくる。みんなして薄情者だ。ちくしょう。




ブツブツ言いながら職員室を後にする




学長室とは反対の方に足を向けて少し歩くと意図したわけでもなくぴた、と足が止まった。









あ、



なんか、






気持ち悪いかも。








さっきまで大丈夫だったのに、なんで、


みんなと一緒にいる時は気丈に振る舞わなきゃって思って無意識で具合の悪さをお腹の底に押しやってたんだ



誰もいない、山奥のこの高専の静かな廊下

今ならドクドクと大きく脈打つ心音が体の外にまで聞こえそうだ。1人になるとより大きく体に響いちゃうきがするなぁ……


あぁ、朝より頭痛いかも……




誰もいないし、


そう思って私1人だけなのを確認して、壁際に寄りズルズルとしゃがみ込む。


ちょっとだけ。ちょっと休憩するだけ。



ひんやりとした床や壁が、熱の篭る体に気持ちいい


背中を壁に預け、体育座りのような格好になる。膝に置いた手の上に頭を乗せて目をつむる




ちょっとだけ。







すると、ぽん、と頭に何かが乗った。

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